10分で終了“槙野流”ミーティング 1週間で変貌…選手ファーストの欧州式「60クラブで一番」

サポーターに手を振った槙野智章監督【写真:徳原隆元】
サポーターに手を振った槙野智章監督【写真:徳原隆元】

藤枝が松本を2-0で下してJ公式戦初勝利

 元日本代表DF槙野智章監督が率いるJ2藤枝MYFCは2月14日、百年構想リーグ第2節のJ3松本山雅FC戦で2-0の勝利を収めた。今季から就任した38歳の新人・槙野監督にとって2戦目でJリーグ公式戦初勝利。緻密に計算された“槙野流”ミーティング効果でチームは変貌を遂げた。

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 追い求めたのは変化だった。5000人以上が駆けつけたスタジアムで初勝利を噛み締めた。後半15分に“古巣戦”に臨んだMF菊井悠介が直接フリーキックを決めて先制。同31分には再び菊井がPKを決めて追加点を奪った。開幕戦はJ3のFC岐阜に0-2の完敗を喫したが、1週間で立て直して掴んだ白星だった。

「このチームに一番足りないのは勝者のメンタリティー。僕はそれを植え付けていかなければならない。現役時代はたくさんタイトルを取ってきましたし、たくさんの勝利を知る監督して選手に伝えていかなければいけない」

 そのために徹底したのがミーティング。槙野監督は欧州基準のトレンドを導入し、10分ほどで確実に意図を伝える工夫をする。チームに対して、個人に対して、複数のパターンを用意。時には自身が現役時代のプレーや、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いていた浦和時代の映像を多く用いながら明確に提示する。

「この1週間で課題をちゃんと出しました。やっぱり大きく変わったので良かったかな。ミーティングでははっきり伝える作業をしています。選手が退屈にならないように工夫していて、そこは間違いなくJリーグ60クラブで一番色があるミーティングをしていると思う」

 試合直前にも鼓舞した。この日、移籍後2試合目で古巣戦を迎えた背番号10の菊井にゲームキャプテンを託した。「みんなも古巣戦に臨んだことがあるだろう。キクがどういう思いで今日ピッチに立つのか。キクを支えてやってくれ」。ロッカールームで声をかけ、チームを1つにした。

「僕自身もそうだったけど古巣相手に戦う時には色々な重圧やストレスがある。その中でやらなくちゃいけないし色々な葛藤があって戦わなきゃいけない。だから選手全員に伝えました」

 発奮した菊井は2得点。PKのキッカーも務め「みんなの気持ちを感じた」。指揮官の言葉通り、仲間を思う気持ちが勝利に繋がった。常に高みを目指し、1歩先へ——。紡ぐ物語はまだ始まったばかりだ。

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