ゴール取消→一発退場に賛否…ハーランドも「同情」 レジェンド苦言「喜びが台無し」

ハーランドがソボスライを倒して1発退場に【写真:ロイター/アフロ】
ハーランドがソボスライを倒して1発退場に【写真:ロイター/アフロ】

シティのゴールが取り消しで、リバプールのソボスライが一発退場となった

 イングランド1部プレミアリーグのリバプールとマンチェスター・シティによる強豪対決で、試合終了間際に難しい判定があった。英公共放送「BBC」では、選手たちのコメントも交えつつ「サッカーの精神と正しいルールの間で板挟みになるVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」と特集した。

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 問題の場面はシティが2-1とリードしたアディショナルタイムで、GKも攻撃参加させたリバプールに対してカウンターが発動。センターサークル内からシティのMFラヤン・シェルキが無人のゴールに向けてボールを転がした。それをシティのFWアーリング・ハーランドとリバプールのMFドミニク・ソボスライが追いかけていき、ペナルティーエリア手前でソボスライが先行するハーランドを引っ張って追い越す。さらに、ソボスライがゴールカバーに間に合いそうなタイミングで今度はハーランドが引っ張り、ボールはそのまま転がり込んだ。

 主審は一度ゴールを認めたが、VARも介入。ハーランドの行為がゴール取り消しに値する反則であり、ソボスライの行為は決定的な得点機会の阻止(DOGSO)にあたるため、時系列に従ってゴールを認めずシティにペナルティーエリア外でのフリーキックを与え、ソボスライにレッドカードが提示された。レアケースではあるものの、競技規則とそれに基づいた運用という点で不可解な部分はなかった。ただし、モヤモヤしたものを残すシーンになったのも事実だろう。

 Jリーグでは2024年に川崎フロンターレとジュビロ磐田の試合で、磐田のゴールを取り消して磐田にPKを与えるというレアな場面があったが、似たような要素を持つ場面だと言えるだろう。

 ハーランドはこのまま2-1で終わった試合の後で中継に対し「審判はルールに従わなければならない」としたうえで、「彼(ソボスライ)には同情するよ。ゴールを与え、レッドカードは与えないで良い。ただし、これがルールであって現実なんだ」と話している。また、シティのペップ・グアルディオラ監督はBBCに対し、「頼むよレフェリー、ゴールを与えて家に帰ればいいじゃないか」と、何とも言えない心情を言葉にしていた。

 また、衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務めたギャリー・ネビル氏は「不当に感じるね」とコメント。そのうえで「ルールがあるのは分かっているが、ゲームっぽい匂いがする。つまらない話だ。とにかくゴールを認めようよ。審判団は今シーズンの最高の瞬間の一つを台無しにした。こういうものを見るために生きているんだ。私はVARのファンだが、喜びが台無しになってしまった。ファンがサッカーを観る理由は娯楽のためであり、このような瞬間を楽しむためだろう」と問いかけた。

 一方で、ロイ・キーン氏は「ドラマに彩りを添えた」として、このシーンを「素晴らしかった」と話している。このように捉え方もまた様々な場面になったが、競技規則とVARとサッカーという競技が持つプレーの流れや判断の妥当性という点でも難しいものになっていた。

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