「新たなグアルディオラ」の声も上がるギグス マンチェスター・Uの永久監督就任への最大の障害

英大衆紙が痛烈な記事を掲載

 不倫発覚時、ファーガソン監督が豪腕を発揮した経緯に関しては、当サイト(Soccer Magazine ZONE web)の『うるさ型の英メディアを押さえ込んだ激烈な個性』というコラムをお読みになっていただければ分かると思う。

 何気に宣伝してしまったが――しかし、選手時代には恩師がその強烈な存在感でメディアを黙らせたことができたが、立場変わって監督となれば、指導者としてのモラルを問うという形でスキャンダルが蒸し返され、新たな攻撃材料になってしまう。

 痛烈だったのが、英大衆紙ザ・サンがノリッジ戦翌日27日に掲載したギグスの実父、ダニー・ウイルソン氏(58)のインタビューだった。

 ギグスは両親が離婚した際、母方の姓を名乗り、ウェールズ人となった。これは90年代の4-4-2で左サイドのウインガー不足に悩んだイングランドにとっては大きな痛手であった。

 しかしそのくらい、一サッカー選手として、W杯、ユーロ等のメジャー大会出場の可能性が高いイングランド代表選手の座を投げ捨て、ウェールズ代表でかまわないというほど、ギグスの父親に対する決別の気持ちは強かったに違いない。

 まあそのくらい悪化している父子関係があるから、このウイルソン氏の発言を全て受け取るのもどうかと思うが、その言葉はダイレクトで情け容赦ない。

 実父は、もうひとりの息子の嫁に手を出したギグスに対し、「監督となれば、信頼されなければならない。実の弟にあれだけのことをしておいて、マンチェスター・Uの選手が、どうして彼を信頼できるというのだろう。もしも彼が忠誠心のない裏切り者で嘘つきだと知っていたら、そういう男をどうやって信頼できるのか」とばっさり。

 さらに「選手として尊敬されているかも知れないが、彼は卑怯者のママっ子。彼は私の息子で彼のことは分かっている。非常に退屈な人間で、私の目には監督の器ではない」と続け、個人攻撃ともいえるレベルでギグスを非難している。

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