日本の高校年代は「レベルが非常に高い」 選手権の”知名度”に海外注目「アニメ顔負けの必殺技を披露」

日本の高校サッカーに海外が注目【写真:増田美咲】
日本の高校サッカーに海外が注目【写真:増田美咲】

今年の選手権では海外へのライブ配信も行われた

 インターネットや動画配信サービスの普及により、世界中の映像コンテンツが容易に視聴できる時代となった。日本のアニメはその代表例で、今や世界各国で親しまれている。そうしたなか、スポーツ分野でも日本の映像が海外に届き始めている。今年は第104回全国高校サッカー選手権がタイやベトナムで初めてライブ配信され、これまで日本の高校年代のサッカーに触れる機会のなかった層にも、その姿が届けられた。

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 この現象を受け、スペインのサッカー専門メディア「Panenka」は、「キャプテン翼やイナズマイレブンはフィクションではない」と題した記事を掲載し、日本の高校サッカー文化に注目。「キャプテン翼」は、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ氏をはじめ、世界中に多くのファンを持つサッカー漫画だ。一方、もともとゲームとして誕生した「イナズマイレブン」もアニメ化され、日本のみならずヨーロッパを中心に高い人気を誇る。いずれも日本の学生サッカーを題材とした作品である。

 記事では、学生スポーツにもかかわらず、スタンドを埋め尽くす観客が熱狂する日本の高校サッカーの光景は、欧州ではあまり想像できないものだと指摘。そのうえで、「スクリーンを通して私たちが目にする、想像上の学生を主役とした熱狂的なフットボールの物語は、私たちが思っている以上に現実に近い」と評し、今大会の決勝で初めて6万人を超える観客を動員した全国高校サッカー選手権を紹介している。

 また、日本の育成年代の仕組みにも言及。「日本では高校の運動部に所属することはごく一般的だが、サッカー部は校内の活動にとどまらず、JFAのユースリーグでも競い合っている。レベルが非常に高く、Jリーグの下部組織から選手が加入することもある」と説明した。15歳から18歳の選手たちは学校のユニフォームを身にまとい、日本最大のアマチュアサッカー大会である全国高校サッカー選手権を通じて、全国的な知名度を得る機会を手にしているという。

 さらに大会のフォーマットにも触れ、「今週、第104回大会が開催され、神村学園が鹿島学園を3―0で下して優勝を果たした。決勝のチケットは試合開始2日前に完売し、誰もがこの一戦を見逃したくなかった」と大会の注目度を強調した。

 記事は、アニメとの共通点が人気や形式だけにとどまらない点も紹介している。「この大会では、選手たちがアニメ顔負けの必殺技を披露する」とし、ツインシュート、ハンドスプリングスロー、直接FK時にキッカーの前に膝を突いて並ぶ壁、さらにはCKの場面で複数の選手が円を組んで回転し、相手を混乱させようとするプレーなど、実際に高校選手権で見られた光景を挙げた。

 加えて、新旧の日本代表選手が、高校サッカー選手権を経てスター選手へと成長した事実を紹介。「スペインとは異なり、日本では才能ある選手が必ずしもプロクラブの下部組織から輩出されてきたわけではなく、高校サッカー部が重要な役割を果たしてきた」と分析した。

 もっとも、近年ではプロクラブの下部組織を選ぶ選手が増えつつあるとも指摘しつつ、「それでも全国高校サッカー選手権の熱気は衰えておらず、日本国内で最も人気のあるアマチュアサッカー大会として広く認知されている」と締めくくっている。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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