ドルトムント、ガラスの天才が長期離脱の危機 DFBポカール決勝で負傷、前十字靭帯損傷か

MFロイスに重傷の可能性が浮上、独メディアに「痛めたかもしれない」と明かす

 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントのドイツ代表MFマルコ・ロイスが、27日のDFBポカール決勝フランクフルト戦で膝の前十字靭帯損傷という重傷に見舞われていた可能性が急浮上。ガラスの天才が全治半年以上の離脱を迫られる悪夢に直面している。

 ロイスはフランクフルト戦に先発したが、故障でハーフタイムにアメリカ代表FWクリスチャン・プリシッチと交代でピッチを後にしていた。

 試合後にカップを掲げて喜びを爆発させたロイスだが、ドイツ公共放送「ARD」で「おそらく前十字靭帯を少し痛めてしまったかもしれない。ドクターに質問した方がいいと思う。でも、今日は関係ない」と語っている。

 ロイスはドルトムント加入後、無冠の日々を過ごしていた。2013年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝、2014年、15年、16年とポカール決勝でいずれも敗戦。ようやく手にしたタイトルの重みは、重傷の悪夢をしばし忘れされるほどの感慨深さだった。

 ドルトムントのエースは故障との戦いの日々を過ごしている。昨年5月1日のポカール決勝バイエルン戦で負傷。恥骨炎と内転筋の故障で長期離脱を余儀なくされ、フランスで開催された欧州選手権もメンバー外となった。2014年ブラジル・ワールドカップも故障で選出を見送られており、圧倒的な才能を有しながらも、大舞台に縁遠い悲運でも知られている。

 念願のタイトルと引き換えに、キャリアを左右する重傷となってしまったのか。香川と絶妙な連係を誇るロイスの無事を祈りたい。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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