W杯2戦目で対戦するチュニジアはどんなチーム? セットプレーは要注意も…決定的な“弱点”

森保ジャパンが北中米W杯で対戦するチュニジア代表【写真:ロイター】
森保ジャパンが北中米W杯で対戦するチュニジア代表【写真:ロイター】

日本代表はW杯のグループステージ第2戦で対戦する

 アフリカネーションズカップが開催中。2026年の北中米ワールドカップで日本代表と対戦するチュニジア代表はグループステージを2位で通過した。

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 初戦はウガンダに3-1で勝利したが、2戦目のナイジェリア戦を2-3で落とし、最後のタンザニア戦は先制しながら追いつかれての1-1だった。

 W杯の対戦国については、「決して油断できない相手」とか「簡単ではない」など、警戒感の滲む表現で紹介されることが多い。サッカーは力に差があっても、それがそのままスコアに反映されるとは限らない。そういう意味では、W杯参加国に日本が安心できるようなチームというのは存在しない。

 しかし、単純に個人の見解を言えばチュニジアに日本が負けるとは考えにくい。攻守ともに日本が上回っていて、負けそうな要素はほとんど見当たらない。勝点3をとるべき相手だろう。

 チュニジアはW杯予選を無敗、無失点で終えた。さらに2025年11月にフランスのリールで行われたブラジルとの親善試合を1-1で引き分けている。ブラジルはボール支配率72%、21本のシュートを放ちながら枠内はわずか2本。ブラジルは終盤にPKを外す失態もあった。チュニジアの守備が固かったのと、ブラジルの攻撃が上手くいっていないことの両方が重なってのドローだった。

 チュニジアは守備型のチームだ。逆に言えば攻撃力はあまりない。3試合で6得点しているが、そのうち4点はセットプレーから。PKで2点、CKとFKが1点ずつ。長身選手が何人かいて、イングランド・プレミアリーグ、バーンリーに所属するMFハンニバル・メイブリのグイッと曲がるキックがあるので、日本とすればセットプレーは要注意である。

 ただ、あとはあまり脅威になる攻め手はなさそう。ハンニバルとフェルジャニ・サッシのインサイドハーフ2人がゲームを作るが、そこから先に威力がないのだ。ハンニバルは左の低い位置に下がり、入れ替わりに左SBアリ・アブディが高い位置へ出る可変をよく使うのだが、シンプルなクロスボールがほとんど。スペシャルなサイドアタッカーがいないので、ハンニバルのスルーパスで完全に抜け出さないかぎり決定的なチャンスになっていなかった。

 21歳ながらフランス、スペイン、ドイツでのプレー経験のあるイスマエル・ガルビはアクセントをつけられる技巧派だが、最初の2試合は先発していない。ガルビがポジションを確保すれば攻撃面ではプラスだが、それでも日本が恐れるような攻撃力ではない。

 守備型のチームが相手に引かれて上手くプレーできなかったのがウガンダ、タンザニアとの2試合だったわけだが、5バックで守備を固めたにもかかわらずナイジェリアに3点を奪われている。

 4-1-4-1、5-3-2のどちらも守備の連動性に欠けているのでハイプレスがほぼできない。ローブロックの耐性はあるが、それも連動性不足は同じなのでものすごく強固という感じは受けなかった。ローブロックになれば、そこから攻撃に移行するのが難しいという別の課題も浮上する。

 チュニジアの特徴を考えると日本はある程度攻めさせた方が勝ちやすいかもしれないが、日本のハイプレスをかわせるパスワークもないので、どうなっても日本の優位は動かないと思われる。

(西部謙司 / Kenji Nishibe)



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西部謙司

にしべ・けんじ/1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。

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