イタリア戦2得点の堂安を指揮官称賛 課題克服の天才に「これくらい苦しい方がいいのかな」

堂安が4人抜きドリブル弾を含む2得点と活躍、16強進出に大きく貢献

 U-20世代の天才アタッカーMF堂安律(ガンバ大阪)のスーパーゴールに、長年にわたってそのプレーを見続けてきた指揮官も感嘆の声を挙げた。U-20ワールドカップ(W杯)韓国大会グループリーグ最終戦イタリア戦、堂安は4人抜きドリブルシュートを含む2得点と活躍し、チームを救うドローに貢献した。チームを率いる内山篤監督も大いに称えている。

 開始7分で2失点を喫するなど、いきなり暗雲が漂う展開となったものの、前半22分にMF遠藤渓太(横浜F・マリノス)の左サイドのクロスに対して、ファーサイドから身体ごと投げ出した堂安が右足に当てて追撃のゴールを決めた。そして後半5分にはクラブでも同僚のMF市丸瑞希(G大阪)のパスを受けるとドリブルを開始。ペナルティエリア内に侵入すると3人がかりで止めに来たイタリア守備陣を無力化し、最後は左足コントロールシュートで同点弾を決めた。

 この2得点で日本は決勝トーナメント進出を手にした。「彼のことは14歳の頃から知っています」という内山監督は、その力を認めつつも、試合によって波があることに気づいていたという。

「持っているポテンシャルは素晴らしいものがある。ただ試合に入りすぎると感情移入が強すぎて、状況判断が少し遅れてしまうこともありました。まあ小川航基のこともあるんですけど、この(苦しい)状況下に置かれたことで非常に自分の良さが出ていましたね」

 

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