J2クラブ声明…目標は「達成できませんでした」 監督交代発表「守備の見直し不可欠」

磐田が2025シーズンを総括、新監督に志垣良氏が就任したことも発表した
2025シーズン、「J2優勝・J1昇格」という目標を掲げていたジュビロ磐田だったが、最終的にJ2リーグを5位で終え、J1昇格プレーオフの準決勝で徳島ヴォルティスと1-1で引き分け、2つの目標を達成できずにシーズンを終えた。クラブは12月22日に、2025シーズンの総括と2026シーズンの新監督にトップチームのコーチを務めていた志垣良氏が就任したことを発表した。
今シーズン、ジョン・ハッチンソン監督の下でスタートした磐田だったが、勝ち点を重ねることができず、シーズン途中にハッチンソン監督との契約を解除。ジュビロ磐田U-18で指揮を執っていた安間貴義氏を監督に据えて、J1昇格プレーオフでの昇格に目標を切り替えた。最終節でJ1昇格プレーオフに滑り込んだ磐田だったが、徳島戦で勝ちきれずにシーズンは終了している。
この結果を受け、磐田は「クラブは成長できていたのか」という点について、「短期目標であるJ2優勝、J1昇格は達成できませんでした」としつつも「一方で、中長期の目標として掲げているクラブの成長、人材の育成という視点では、トップとアカデミーの連携強化において、一定の成果を挙げることができたと考えています」と、成果を強調した。
具体的には「U-18所属選手3名がトップチーム公式戦デビュー」「多くのアカデミー選手がトップチームのトレーニングに参加する機会を創出し、成長をサポート」「U-18チームのプレミアリーグ昇格を達成」の3点を挙げて、「これらは、『トップと育成の連携強化』というクラブが掲げる重要なテーマにおける、確かな前進でした」と、まとめている。
そして、来シーズンへ向けた取り組みとしては「ジュビロが目指すフットボールを実現するためには、守備の見直しが不可欠であると判断しました。まずは、守備に対する意識改革に着手します」と宣言している。
そのうえで、新監督に志垣氏を招くことを発表して「クラブはアグレッシブな守備を軸とした明確なスタイルを持つ志垣監督にチームを託す決断をしました。志垣監督は、ヴァンラーレ八戸、FC大阪、レノファ山口FCといったクラブにおいて、グループとしての守備を徹底し、チームを着実に成長させてきました。クロス対応の改善力に加え、攻撃面ではクロス数の増加を実現し、得点期待値を伸ばしてきた点も特徴です。また、これまでのキャリアにおいて海外(欧州、アジア)での指導経験を有するなど、国際経験に富み、高いコミュニケーション力も魅力の一つです。今シーズンに痛感したメンタル面へのアプローチにも活かし、意識改革を進めていきます」と、新監督の指導力について触れている。
これまでさまざまなカテゴリーのさまざまなクラブで指導に携わってきた志垣新監督は「“覧古考新”の精神で、今まで培ってきたクラブのアイデンティティや良さを継承し、その上で必要なものは変化、進化させ、魅力あるクラブ、ジュビロ磐田のあるべき姿をスタッフ、選手と共に再構築していきたいと思います。この場で多くは語りませんが、ピッチ上ですべての答えを導いていけるように全力を尽くします」と、古豪復活に向けた意気込みを語っている。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















