今季浦和は「2つに分けられる」 監督が指摘した“安定性”…世界大会後に「維持できなかった」

浦和のマチェイ・スコルジャ【写真:徳原隆元】
浦和のマチェイ・スコルジャ【写真:徳原隆元】

浦和は最終節で川崎と対戦

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は12月4日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。12月6日のリーグ最終節、川崎フロンターレ戦に向け将来性ある選手の起用と今季限りで退団する選手への出場機会とで「妥協点を見つけながら川崎にいかに勝てるか」という方針を明らかにした。

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 浦和は11月30日の前節ファジアーノ岡山戦を、クラブ史上初の特別指定登録選手による出場となったFW肥田野蓮治(桐蔭横浜大)による決勝ゴールで1-0の勝利を収めた。また、出場機会はなかったがベンチには同様にMF植木颯(日大)も入っていたが、来季の加入が内定している2人については所属する大学での公式戦を優先して川崎戦のメンバーには入らないことを明らかにしている。

 今季限りでDFマリウス・ホイブラーテンとFWチアゴ・サンタナが契約満了により退団するが、指揮官は2人の名前を挙げて「チームを離れる選手にも出場機会を与えたいと思います」とコメント。一方で「来季を考えれば根本健太のように重要な存在になるだろう選手には経験を積んでもらいたいです」と、岡山戦にもフル出場した今季に流通経済大から加入したルーキーの継続起用を明言した。

 それらを踏まえて、スコルジャ監督は「そういったさまざまな要素を考えながら、妥協点を見つけながら川崎にいかに勝てるかを考えています」と話している。

 今季の浦和はリーグ優勝を最大目標と位置付けつつ、6月にはクラブ・ワールドカップ(W杯)でインテル(イタリア)らの世界的な強豪とも戦った。3連敗での敗退となったが大きな存在感があった大会が挟まったシーズンについて、スコルジャ監督は「今シーズンを大きく2つに分けられると思います。クラブW杯前にプレーの内容も発展していった時期と、(クラブW杯後は)安定性を欠いてかなり試合ごとのパフォーマンスに差がありました」と総括していた。

 スコルジャ監督は「(シーズン後半は)選手たちの最も良いパフォーマンスや状態を維持できなかったと思います」と悔やんだ。川崎と7位を争う最終節になった浦和だが、本日時点で約5万2000枚のチケットが発券されている一戦を指揮官の「良いゲーム、良いパフォーマンス、勝利で喜んでもらう」という言葉通りの締めくくりにできるか。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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