大混戦のJ2リーグが終幕 水戸&長崎がJ1昇格…激動の昇格PO圏内、富山が大逆転残留

J2リーグ2025シーズンが終了
運命のJ2最終節が11月29日に各地で14時同時キックオフで行われ、激動の展開の中で水戸ホーリーホックがJ2優勝とクラブ史上初のJ1昇格を勝ち取り、V・ファーレン長崎が2位で8年ぶりのJ1昇格。また、カターレ富山は大逆転でのJ2残留に成功した。
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前節終了時点で勝ち点69の首位に立つ長崎は、引き分け以上で自力での2位以内を確定させられる状況で勝ち点64で4位の徳島ヴォルティスとアウェーで対戦。前半から圧倒的に徳島がボールを支配する展開の中でMF渡大生が先制ゴールを奪った。その間に他会場でスコアが動いて長崎は同点ゴールが必要な状況になると、後半23分にMF翁長聖が起死回生の同点ゴールを奪った。このままのスコアで試合は終わり、長崎がJ1昇格を決めて徳島はJ1昇格プレーオフへ回った。
勝ち点67の2位でスタートした水戸は、前節まで2連敗で首位陥落してプレッシャーを受ける中でホームに大分トリニータを迎え撃つと後半開始直後にFW多田圭佑が先制ゴール。後半30分にはDF山本隼大が追加点を奪い2-0の勝利。長崎と勝ち点で並び、得失点差で上回って最終節での逆転J2優勝とクラブ史上初のJ1昇格を勝ち取った。
勝ち点66の3位でスタートして、逆転での自動昇格を狙ったジェフユナイテッド千葉は、前半からゴールラッシュで5-0の勝利。徳島が長崎をリードし、水戸がスコアレスだった前半終了時点のまま終われば大逆転が起こる状況だったが、順位は変わらず3位のままJ1昇格POに臨む。
勝ち点63の5位で迎えたRB大宮アルディージャは、J2残留のために勝利が絶対条件の19位レノファ山口と対戦。ゴールの取り合いに持ち込まれた大宮は2-3で競り負けた。勝ち点62の6位だったベガルタ仙台はいわきFCをホームに迎え撃ち、ラスト10分で痛恨の失点を喫して0-1の敗戦となった。
その両チームを追いかける勝ち点61の7位で始まったジュビロ磐田は試合終了間際にDFリカルド・グラッサが決勝ゴールを奪いサガン鳥栖に2-1で競り勝って勝ち点を64に伸ばした。その結果、4位から徳島、磐田、大宮、仙台と順位表が入れ替わり、J1昇格プレーオフは千葉と大宮、徳島と磐田が準決勝で対戦することが決定。仙台は7位に転落してPO進出を逃した。
残留争いでは山口が勝利して勝ち点を36に伸ばしたなか、同じ勝ち点36でスタートしたロアッソ熊本はヴァンフォーレ甲府と0-0で引き分けて勝ち点を37とした。そして、勝ち点34で始まったカターレ富山はブラウブリッツ秋田を相手に執念のゴールラッシュを見せて4-1の勝利。勝ち点37で並んだ富山と熊本は、得失点差でわずかに1点上回った富山が逆転でのJ2残留を決めた。
目まぐるしくその時点での順位表が入れ替わった激動の1日はこうして幕を閉じた。J1昇格プレーオフはリーグ戦の上位チームに引き分けた場合の突破とホーム開催のアドバンテージが与えられる形式で、12月7日に準決勝、13日に決勝が行われる。



















