元欧州10番日本人が英クラブ退団か 移籍も出場わずか“46分”…現地記者が指摘「驚かない」

バーミンガムの藤本寛也【写真:REX/アフロ】
バーミンガムの藤本寛也【写真:REX/アフロ】

バーミンガムの藤本寛也が苦境

 イングランド2部バーミンガム・シティに所属する日本人MFの藤本寛也が、現地メディアから早くも退団の可能性を指摘されている。夏にポルトガルから移籍してきた藤本は、ここまで出場機会がほとんどなく、現地ファンから厳しい見方が示されている。英メディア「Football League World」が、ファンの意見を交えながら「バーミンガム・シティの夏に加入した選手が、わずか46分のプレーで既にセイント・アンドリュース(本拠地)からの退団を示唆されている」と報じている。

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 今夏の移籍市場で、ポルトガル1部ジル・ヴィセンテとの契約満了に伴い、フリー移籍でバーミンガムに加入した藤本。ポルトガルでの最後のシーズンでは5ゴール6アシストを記録するなど活躍したが、今季はチャンピオンシップでわずか1分、カラバオカップで45分の出場に留まっており、合計46分しかプレーできていない。

 同メディアは、バーミンガムのファン記者であるジェイソン・ムーア氏に対し、藤本に出場機会がほとんど与えられていないことへの驚きと、1月にも期限付き移籍や完全移籍の可能性があるかを尋ねている。ムーア氏は「出場機会の少なさには驚いている」と認めつつも、「彼が出場した時、彼は標準以下に見えた」と、クリス・デイヴィス監督が起用しない理由に言及している。

 ムーア氏は、デイヴィス監督のマネジメントスタイルについて触れ、「デイヴィス監督は、100パーセント確信が持てるまで、自分のシステムで選手をプレーさせるリスクを冒さない」と指摘。そして、藤本はいずれチャンスを得ると考える一方で、「プレーし続けるには、デイヴィス監督が望むことを受け入れなければならない。そうでなければ、プレーしないだろう」と、厳しい見解を示している。

 また、「彼はやるべきことを続けて時を待つだろうし、もし十分な実力があればデイヴィス監督は彼を起用する。それはとてもシンプルなことだ」としながら、「彼には同情するが、残念ながらそれがサッカーであり、1月に彼が去ることになっても驚かない」と、早期退団の可能性を示唆している。

 さらに、藤本の移籍は、イングランドのサッカーとポルトガルのトップリーグ下位との格差を浮き彫りにする最新の例だと分析。「不幸なことだが、彼がイングランド2部で要求されるクオリティを備えていないということかもしれない」と綴っている。

 藤本はフリー移籍で加入したため、リスクのない移籍だったと見なされるが、そのサラリーはクラブにとって無視できない額だという。同メディアによると、藤本はバーミンガムで週給1万7500ポンド(約326万円)と推定されており、これはチーム内で5番目に高額な部類に入る。藤本は3年契約を結んだばかりで、デイヴィス監督が彼の力を引き出せなければ、「バーミンガムは彼を移籍させる上で多くの問題に直面する」と締めくくっている。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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