田中碧、負傷のガーナMFに初言及「申し訳ない」 接触プレーで「僕も冷静ではなかった」

日本代表の田中碧【写真:徳原隆元】
日本代表の田中碧【写真:徳原隆元】

ガーナ戦で田中と接触していた

 日本代表MF田中碧が11月16日、千葉県内で取材に対応し、ガーナ戦で接触して負傷した同国代表MFアブ・フランシスについて言及した。

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 田中はガーナ戦で先発出場し、後半にフランシスと接触。その後、フランシスは担架に乗せられてピッチを後にしていた。所属のフランス1部トゥールーズは数か月の長期離脱で2026年北中米ワールドカップ(W杯)も欠場となることを発表した。

 この日、試合終了後から初めて取材対応した田中は「自分自身も悪質なタックルだとか、そういうものをしたわけじゃないし、相手選手もボールにチャレンジしようとして、ああいうシチュエーションになった。どっちが悪いとかじゃないけど、ただ個人的には起こった事実に関してはやっぱり、申し訳ない」と、心情を明かした。

 一方で、後半半ばに交代となった田中は日本ベンチに戻るよりも先に直接ガーナベンチへ向かってオットー・アッド監督やコーチングスタッフに謝罪。その振る舞いは、アッド監督が「選手が来てくれたことには心から感謝しています。観客の姿勢やまわりのみなさんも、日本人のみなさんは礼儀正しい方ばかり。選手がベンチに来て、謝りに来る。監督の私のところまできて謝りに来てくれました。これは当たり前ではなく、日本は教育がしっかりしていると感心させられました」と話すなど、相手を思ってのものだった。

「本人も痛みも含めて冷静ではなかったし、僕自身も冷静ではなかったですが、スタジアムにはいない、ベンチにはいなかったので、交代の時に相手チームの監督に行かないとなと思っていて、気持ちは伝えられたので良かったと思います。(ガーナの監督も)自分が行った際も受け入れてくれた。親善試合というか、公式戦なら話は違ったかもしれませんけど、行くことで、アクシデントが起きた時もそうですけど、ガーナの選手たちの優しさに僕も救われましたし、感謝したいと思います」

 現在は複数のルートから相手の状況を確認しているという。自身もあの瞬間について思い出すことがあるというが「プロなので、ピッチに入ったら自分のプレーをやるだけですし、彼への気持ちは忘れず、彼の分とかを言う立場ではないと思いますけど、自分の夢に向けてやらなきゃいけないと思います」と話した。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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