浦和指揮官が母国報道を否定「事実ではない」 日本に満足も…将来は不透明「私の判断だけではない」

浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

スコルジャ監督がオンライン取材に応じた

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、11月7日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施した。一部ポーランドメディアの報道を「事実ではない」とした指揮官は、9日に対戦するサンフレッチェ広島について1日のルヴァンカップ決勝戦を踏まえて攻略法を示唆した。

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 ポーランド人のスコルジャ監督は2023年に浦和を指揮し、その初年度を終えるタイミングで家族の事情もあり退任。そして、24年夏に再び浦和の監督に就任し、現在に至っている。通算で約2年半の指揮を執っているが、ここ最近ポーランドメディアではスコルジャ監督がアジアでの生活に疲れを感じ、帰国を検討しているという報道がされていた。

 その件についてスコルジャ監督は「ポーランドのジャーナリストとは一言も会話していないので、誰がどのようにこのような話をしたか分かりませんが、日本での生活に満足して素晴らしいと思っています。2年前とは違い家族と生活できていますので、素晴らしい環境にあります。日本にも感謝しています。ですので、その報道が事実ではないと言えます」と、コメントした。一方で、今季ここまで8位という成績もあり「私の将来に関しては私の判断だけで決まるものではありません」と苦笑いしながら話した。

 今週末のJ1第36節で対戦する広島は、ルヴァン杯決勝で柏レイソルに対しセットプレーで3得点して優勝を果たした。特に2得点のロングスローについて「数字を見ても広島はセットプレーに最も強いチームの1つで、空中戦もトップクラスです。そのような部分で対応する練習は必要です。柏には背の高い選手があまりいないので、(広島が)GKをブロックしながら攻撃していました。そこには自分たちの守備のシステムがあります」と、詳細には触れないものの、この日の練習でセットプレー対策を行ったことを明かした。

 一方で柏が広島のプレスを外しながらチャンスを作ったことにも触れて「特にローテーションしながら良い形を作っていました。選手がポジションを入れ替わることで広島の最終ラインに穴を空けていました。そのようなものの一部は使いたいですが、私たちの特徴として柏ほどじっくりとビルドアップをするわけではありません。ただ、ローテーションを使うのは攻撃の1つの方法になります」と、流動性を持たせた攻撃が1つのカギになるという見方を示している。

 今週の公開練習では相手をつけないシャドートレーニングを行い、攻撃の形も確認していた。9月13日の第29節ガンバ大阪戦からの直近7試合でわずか1ゴール、流れの中からのゴールはゼロという攻撃力不足が顕著な浦和が、激しくマンツーマンで寄せてくる守備を切り崩せるのかが試合の行方を左右しそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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