J1優勝争いは「2チームに絞られた」 鹿島は貴重な”1”獲得…代表OBが注目する次節「キーになる」

J1優勝争いに日本代表OBが見解【写真:徳原隆元】
J1優勝争いに日本代表OBが見解【写真:徳原隆元】

【専門家の目|太田宏介】鹿島と柏の優勝争いは佳境へ

 J1リーグは残り3試合と佳境を迎えている。第35節では首位の鹿島アントラーズがFW鈴木優磨の土壇場弾で京都サンガF.C.に追い付き勝ち点を積み上げたなか、元日本代表DF太田宏介氏が優勝争いを展望している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

   ◇   ◇   ◇

 鹿島は京都戦で敗戦濃厚のなか、ラスト1プレーで鈴木が押し込み同点。1-1で引き分けたものの勝ち点を67に伸ばし、横浜FCに2-0で勝利した柏レイソルと1差で首位に立っている。

「この勝ち点1が計り知れないぐらい大きい」と太田氏は言及。「今本当に鹿島が1つになって戦っている感がすごい出ている。ああいう試合を落とさないのもそうだし、京都に対して勝ち点3を与えないのも大きい。最後の最後で追いつく勝負強さがまさに鹿島だなと思いましたね」と感嘆していてる。

 また次節は残留争いをしている横浜FCとホームで戦うが、「おそらくすごい難しいゲームになると思う。とはいえ残り3試合の中でホーム2試合残っていますし、やっぱり鹿島が有利かなと個人的には感じてます」と展望している。

 柏も横浜FCに快勝し、鹿島と勝ち点差1で2位に付けている。太田氏は「これだけ年間通して勝ち続けてきた鹿島と柏が、いわゆる3連敗みたいなことは正直ないと思うので、もう優勝はこの2チームに絞られたと思う」と断言した。

 今季、鹿島と同様に柏も監督を交代して臨んでいるが、「結果も去ることながらリカルドのサッカーをあそこまで表現できてまさに生まれ変わった。フィジカル的なサッカーが多いなかで、ある意味特殊なレイソルのスタイルが優勝争いをしているのは、これもまた別の価値があると思います。さらにまだルヴァンもありますからね。仮にここで柏が獲ると、またさらに厄介だなと思う。最後の最後まで面白いですけど、次の試合がキーになる気がします」と解説している。

 鹿島は横浜FCと対戦後、アウェー東京ヴェルディ戦を経て、最終節にホームで横浜F・マリノスと対戦。追いかける柏は名古屋グランパス、アルビレックス新潟、そして最後にホームでFC町田ゼルビアと対戦するが、最後まで優勝争いから目が離せない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング