19歳日本人の衝撃弾「試合では難しい」 代表OBが絶賛する”プレースタイル”「相手にしていて嫌」

【専門家の目|高萩洋次郎】岡山MF佐藤龍之介の個人技弾に注目
ファジアーノ岡山は10月18日、J1リーグ第34節でセレッソ大阪と対戦し、1-2で敗れた。この試合で岡山MF佐藤龍之介が得意のドリブルから圧巻ゴールを決めたなか、元日本代表MF高萩洋次郎氏が「相手にしていて嫌な選手」と言及している。
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19歳が圧巻プレーを見せた。佐藤はチリで行われていたU-20ワールドカップに参戦していたため、9月13日の名古屋グランパス戦以来の出場となったなか、1点を追う前半32分に左サイドでボールを受けると、ドリブルで加速し敵陣に切れ込む。ペナルティーエリア手前付近で中央にカットインすると、対峙した相手DF2人を剥がして、右足一閃。ゴール右下に正確なシュートを流し込んだ。
「ボールを持った時からすぐに加速して、スペースがあるところに運んで、ペナルティーエリアの近くまで運んでいるので、相手はなかなかボールを奪いにいけないですし、飛び込めない。その状態を作りながらカットインしての綺麗なゴールだった」と、高萩氏は解説している。
さらに高萩氏は佐藤龍之介のプレースタイルにも注目した。
「僕がJリーグや海外でプレーしている中で相手にしていて嫌な選手だと思うのは、ああいう風にどんどん前に仕掛けてきてディフェンスラインと中盤のラインを下がらざるを得ない状況にする選手。みんな戻らないといけない状況にするプレーは相手にとってすごく嫌なプレーで、守備側は、ドリブルしている選手よりも自陣に戻るのが基本的なやり方。なので、ドリブルされ運ばれると、その後ラインを下げないといけなく、結構体力的にも相手にはダメージ与えられるので素晴らしいプレーですね」
そしてゴールシーンについて、「カットインして右足で逆サイドにシュートするイメージまで持って仕掛けているので得意な形なのでしょうけど、なかなか試合の中でイメージとプレーを一致させるのは難しい。それをゴールまでつなげているは本当に調子も良さそうですし、素晴らしいなと思います」とイメージ通り、理想通りにできたプレーだと絶賛している。

高萩洋次郎
高萩洋次郎(たかはぎ・ようじろう)/1986年8月2日生まれ、福島・いわき市出身。高校から広島ユースに入団。2003年4月のJ2湘南戦で、当時のJリーグ最年少記録となる16歳8か月3日で出場を果たした。同11月に17歳でプロ契約。2010年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)でニューヒーロー賞を受賞。12年にはリーグ最多13アシストを記録し、広島の初優勝に貢献。ベストイレブンにも選ばれた。14年シーズン限りで広島退団後はウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、FCソウルを経て、17年にFC東京に加入し、中心選手として活躍。その後は栃木SC、アルビレックス新潟シンガポールでプレーし、2025年1月に現役引退。日本代表では3試合に出場。




















