「僕の夢は全て叶った」 フェイエノールトの英雄FW、18季ぶり優勝の3日後に現役引退

かつて小野とも共闘したカイトが、19年間の輝かしいキャリアに幕を下ろす

 今季18季ぶりとなるリーグ制覇を成し遂げたフェイエノールトのキャプテン、元オランダ代表FWディルク・カイトが、今季限りでの現役引退を発表した。英公共放送「BBC」などが一斉に報じている。

 36歳のカイトは、14日に行われたヘラクレス・アルメロ戦でハットトリックを達成して、3-1での勝利に大きく貢献。チームを18シーズンぶりの優勝に導いたばかりだった。

 歓喜の瞬間からわずか3日、1998年のプロデビューから続いた19年間のキャリアに幕を閉じると発表。クラブのレジェンドとなったストライカーは、「僕の夢は全て叶った」とコメントしている。引退後はフェイエノールトに残り、今後はテクニカルチームの一員としてクラブに貢献することになるという。

 カイトはユトレヒトでプロとしてのキャリアをスタートさせ、2003年から06年にもフェイエノールトに所属。当時所属していた元日本代表MF小野伸二(札幌)ともプレー経験があり、04-05シーズンには29ゴールを決めて得点王に輝いている。

 ストライカーとしてブレークしたが、06年に加入したリバプールではサイドにコンバートされて守備にも貢献できる献身的なウイングとしての地位を確立。複数ポジションでプレーできる万能性を生かしてオランダ代表でも長く活躍し、ワールドカップには2006年ドイツ大会から14年ブラジル大会まで3大会連続で出場した。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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