22歳の新星が「サポーターを安心させた」 柿谷曜一朗が大絶賛「ずっと推し」…指揮官“悩みの種”に

【専門家の目|柿谷曜一朗】鈴木淳之介は成長が著しい「ブラジル相手でも発揮」
日本代表(FIFAランク19位)が10月14日、東京スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2025でブラジル代表(同6位)を3-2で下し、通算14回目の対戦で歴史的な初勝利を飾った。「FOOTBALL ZONE」で解説を務める元日本代表FW柿谷曜一朗氏は、最終ラインの一角として奮闘した22歳DF鈴木淳之介(コペンハーゲン)を絶賛。チームメイトも口々に成長ぶりを称えるなかで、柿谷氏も「次の人がいいプレーできるパスを供給できる」と持ち味を褒めた。
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逆転劇の“主役”の1人に名乗り出たのは3バックの左を務め切った鈴木淳だった。前半の2失点はあったものの後半に3ゴールを奪って逆転に成功。終盤にはブラジルの猛攻を凌いだ守備陣の奮闘は光った。
たとえば試合後にMVPを問われた南野拓実は自らの活躍には触れず、真っ先に鈴木淳の名を挙げて「淳之介はめちゃくちゃ良いプレー。最後も、何回も止めてくれた」と称賛。W杯5回優勝の王国が誇りを懸けて仕掛けてきた終盤の波状攻撃を、若きセンターバックは冷静に跳ね返し続けた。
この一戦を現地で見守った柿谷氏もプレーに頷いた。「僕は、湘南の時からずっと推していた」と、湘南ベルマーレに所属していた頃から、その資質に注目していたといい「前のボールを取り切ることができる、取り切った後に自分で運べる。次の人がいいプレーできるパスを供給できる」と特長3つを挙げた。
まだ国際Aマッチ3試合目。6月のアジア最終予選インドネシア戦(5-0)でA代表デビューを飾って10月10日のパラグアイ戦で2戦目。今夏には湘南からデンマーク1部コペンハーゲンへ移籍を果たし、負傷がありながらもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)にも出場するなど急成長を遂げた。だからこそ自身の持ち味を「ブラジル相手でも発揮できていた」と、柿谷氏は分析する。
「今日対峙した相手、サッカーファンなら誰もが知っているような名前の選手たち。実際に対峙して自分の中でできるという自信に変わったと思う。みんながこれだけセンターバックが怪我で『おらん、どうすんの』と言っているなか今日、彼らの活躍というのは、日本人サポーター、代表サポーターを安心させたんじゃないですかね」
日本は冨安健洋、伊藤洋輝、町田浩樹、高井幸大らセンターバック陣の負傷に悩まされ、さらには遠藤航や守田英正、三笘薫らの主力も不在。だが、鈴木淳のような若手の台頭により、選手層に厚みが出てきた。
「森保監督だけちょっと頭を悩ますかもしれない。怪我人が帰ってきた時に。そこで焦ってやるんじゃなくて、しっかりまず自チームで結果を残すことにフォーカスはしてほしい。今日の活躍を見る限り、まだ時間があるから、さらに成長しそうな予感はあるし、ポジション争いで言うと、楽しみですよね」
ブラジル戦で自信を掴んだ鈴木淳の成長は、まだ始まったばかりだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)













