万雷の拍手か、ブーイングか 闘莉王が守り続ける一つの流儀とは

14年ぶりのJ2で水戸との初対決へ

 闘莉王はプロ2年目の2002年に広島で出場機会を失い、翌年J2の水戸に移籍してプレーした。そこで42試合10ゴールをマークし、“超攻撃的DF”と呼ばれる自身のスタイルが確立された。水戸での1シーズンが日本への帰化と04年アテネ五輪代表への選出、そしてA代表入りというサクセスストーリーの足がかりとなった。

「水戸とは今度初めて対戦する。楽しみだね」

 14シーズンぶりにJ2の舞台で戦う闘莉王は、こう語った。水戸戦後にも闘将は、相手のゴール裏に足を運ぶつもりだ。今季FWとして、すでに7ゴールを記録している男に待ち受けているのは拍手か、それともブーイングか。感謝の心をいつまでも忘れない男は、結末はどうであれ、自らの流儀を曲げることはないだろう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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