プレミアで「どん底を見た」 日本代表に復帰の27歳、世界最高の舞台で磨く「感覚」

リーズでプレミア初挑戦の田中碧【写真:ロイター】
リーズでプレミア初挑戦の田中碧【写真:ロイター】

プレミアでプレーする田中碧は約7か月ぶりに日本代表へ復帰

 日本代表MF田中碧(リーズ)が10月6日、世界最高峰のプレミアリーグ初挑戦について語った。この日から千葉県内でキリンチャレンジカップ2025のパラグアイ戦(10日/大阪)に向けて練習をスタート。9月シリーズは負傷のため選外となった田中は3月以来7か月ぶりの復帰を果たし、今季から臨むトップ・オブ・トップの舞台について言及。負傷から復帰後、出場時間が限られており「メンタル的にキツかった」と心情を吐露した。

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 長い髪をなびかせて、27歳田中がピッチに現れた。日本代表に合流するのは約7か月ぶり。ジムでのトレーニング前には森保一監督と数分間話し込み、コミュニケーションを図った。森保ジャパンは南米の強豪2連戦に臨む。パラグアイ戦とブラジル戦(14日/東京)は試金石となるが、田中にとっては“日常”だ。

「選ばれて嬉しいのはあるけど、代表戦だからというのはそんなになくて。ブラジルの選手を見てもプレミアの選手なので、そういう意味では日頃の相手。なので日頃の延長線じゃないですけど、個人のバトルというところで言ったらどの試合も変わらない。もちろんチーム全体のクオリティーで言えば強いと思うけど。あとは自分がどれだけやれるか」

 今季からプレミアリーグに昇格し、ここまで7試合。開幕戦のエバートン戦(1-0)でフル出場を果たし、続く第2節のアーセナル戦(0-5)でも先発を勝ち取った。その後負傷で戦線離脱し、直近3試合は途中出場。熾烈なポジション争いに日々刺激を受けている。

「大前提に試合に悔しいのはあるけど、プレミアリーグはそういうところ。エバートンやアーセナル戦で出ていなかったあら焦りもあったけど課題はありながらできる感覚もある。今回に関してはメンタル的にキツかった部分もやっぱりあったし、久々にどん底を見た……じゃないけど、怪我したというのも含めてだいぶキツかった。でもある意味吹っ切れて、自分のやるべきことをやればいいというのもあるし、プレミアリーグで試合ができること自体、個人的には毎週ワクワクしている。開幕でスタメンも簡単じゃなかった。でも自分の力で掴み取ったので特徴をより出していければいいかな」

 肉体的にも、精神的にも試練も何度も乗り越えて代表に戻ってきた。だからこそ、パラグアイやブラジルという相手に対しても「日頃の相手」と同じ目線に立って見ることができる。今回はMF遠藤航が負傷で不参加となり、MF守田英正もコンディション不良で選外。自らに矢印を向け続ける田中のプレーに注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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