17歳ですでに7ゴール「もうクラブの顔」 代表OBが注目する”将来性”「間違いなく目をつけてる」

ロアッソ熊本の神代慶人【写真:徳原隆元】
ロアッソ熊本の神代慶人【写真:徳原隆元】

【専門家の目|太田宏介】熊本17歳FW神代慶人に脚光

 ロアッソ熊本は9月27日、J2リーグ第31節でジェフユナイテッド千葉と対戦し、2-2で引き分けた。この試合で17歳のFW神代慶人が今季7ゴール目を決めたなか、元日本代表DF太田宏介氏も「クラブの顔みたいになってる」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 神代は17歳ながらU-22日本代表に飛び級で選出された逸材。昨季は、16歳4か月でJ2デビューを飾り、16歳5か月5日のJ2最年少得点記録も樹立するなど19試合で5得点を決めた。そんな神代は千葉戦の1-1で迎えた後半22分、敵陣中央でFW塩浜遼がキープしたところ右サイドに抜け出してボールを呼び込む。細かいファーストタッチでゴールに向かうと、右足でゴール左下に流し込み、ゴールを奪った。

「試合に出て結果残して、J2とはいえどももう今クラブの顔みたいになってるじゃないですか。すごい選手出てきたなって。去年で言うと後藤(啓介)君なんかはJ2で得点重ねてそこからヨーロッパみたいな。そのルートを示してくれてるんで、こういう選手がJリーグで活躍して海外に行く。その模範になってほしいなっていうのと、そこから代表入って、世代別オリンピックとかも含めてですけど、本当に期待のできる若手がたくさんいるなと思いますね」

 神代はシーズン序盤、負傷の影響などもあり試合にほとんど出場していなかった。しかし、5月末の負傷明けから15試合で7ゴール2アシストと好調を維持しており、二桁ゴールにも期待が高まる。

「7点目ですからね。いや、十分ですよ。やっぱり信頼されてて、練習の中でもゴールを決め続けてるからこそ試合に出られるわけで。いくら若いからとか、将来が楽しみだからって将来性だけで監督は使い続けてるわけではないと思う。ちゃんと信頼を勝ち得て、かつ結果も残してるっていう意味ではこの世代は楽しみですね。」

 チームは現在16位と低迷しており、J1昇格は厳しい状況。「これだけJ2でもしっかり結果残して、将来性も含めていいパフォーマンスしていたら、J1のクラブとか相当見に行ってるでしょうし、国外も間違いなく目をつけてる」と太田氏は語り、「多分本人としても高いレベルでのプレーを望むだろうし、それが当たり前だと思う。他のクラブからの視線っていうのが集まってるんじゃないかな。だからここから将来のプランとかビジョンとかものすごい大事ですよね。周りに優秀な人いると思いますけど、チーム選びとか環境って大事じゃないですか。こうやって出てきてる選手ってそういう運って持ち合わせてると思うんで、どんどんどんどん活躍して、若い力が盛り上げてってほしいなと思いますけどね」と、期待を寄せている。

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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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