元J助っ人が2戦6発「証明した」 不調乗り越え爆発…海外喝采「少々の苛立たしいものだった」

シンガポールでプレーするアンデルソン・ロペス(写真はマリノス在籍時)【写真:徳原隆元】
シンガポールでプレーするアンデルソン・ロペス(写真はマリノス在籍時)【写真:徳原隆元】

アンデルソン・ロペスが4ゴールを記録した

 今夏、J1リーグの横浜F・マリノスを離れ、シンガポールのライオン・シティ・セーラーズFCへ完全移籍したブラジル人FWアンデルソン・ロペスが、新天地で活躍を見せた。

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 ライオン・シティは10月1日に行われたAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)でマレーシアのセランゴールFCと対戦した。この試合でライオン・シティは4-2の勝利をおさめたが、この全ゴールをアンデルソン・ロペスが一人で叩き出す大活躍を見せた。

 J1通算221試合に出場して101得点を記録。2023年はリーグ戦34試合で22得点、2024年は同37試合で24得点をマークし、2年連続でJ1得点王に輝いていたストライカーは、前半7分に左サイドからの折り返しを味方がヘディングしたボールに頭で合わせて先制点を記録。さらに13分にも、味方のミドルシュートがDFに当たって最終ラインの裏にこぼれたボールを拾うと、GKをかわして無人のゴールに左足でシュートを流し込んだ。

 雷のため試合が1時間近く中断した後、ライオン・シティはPKで1点を返される。それでも前半のアディショナルタイムには、ロングボールでボールを運び、エリア内で華麗なパスワークで相手守備を崩すと、最後はゴール前で待ち構えたアンデルソン・ロペスがハットトリックとなるゴールを決めた。さらに後半9分にもエリア内でラストパスを受けたアンデルソン・ロペスは、右足でGKの上を越すゴールを決めて4-1とした。その後、1点を返されたライオン・シティだったが、アンデルソン・ロペスの大活躍もあって4-2で勝利している。

 海外メディア「ESPN」はこの活躍ぶりに「アンデルソン・ロペスは4得点を挙げて、待つに値する存在だったと証明した」と見出しを打って報じている。「大きな話題を呼びシンガポール・プレミアリーグのクラブに加入したが、このブラジル人選手が最初の公式戦5試合を無得点で終えた事実は、過度な不安をもたらすことはなかったが、少々の苛立たしいものだった。その期間、アレクサンダル・ランコビッチ監督は、新たな攻撃の核がなじむまでの辛抱を求め続けた」とし、22日のリーグ戦第3節タンジョン・パガル戦(7-0)で加入後初ゴールを含む2得点を挙げたストライカーが、セランゴール戦でも4点を挙げたことを伝えた。

 試合後、アンデルソン・ロペスは「どのリーグでも、常に適応して自分のレベルを発揮するためには、ある程度の時間が必要だ。僕は常に向上しようとしている。こういう適応には時間がかかるものだ。でも、良かった。適応期間は終わったと思っているし、さらに多くの得点を挙げたい。4ゴールを挙げて、ここに来たファンに勝利を届けることができてよかった」と、自身の活躍を喜んだ。

 2試合連続6発の活躍を見せたアンデルソン・ロペスについて、監督も「ロペスがチーム内からプレッシャーを感じていたことはなかったと思う。彼がトッププレーヤーだと信じていたからね。正直なところ、私がここで見てきたすべての外国人選手は適応にある程度の時間を要した。最初の数か月は適応するまで、本来のレベルのプレーを見せられない。でも、彼のクオリティはわかっていた。これで私は2、3人のトップレベルのストライカーが鼻息荒く激しくポジション争いをして、自分たちを高めあう状況を得た。良いことだが、とにかく私はロペスの力を疑ったことはなかった」と、説明している。

 Jリーグの歴史でも4人しかいない2年連続得点王に輝いたストライカーは今後、シンガポールでさらなる活躍を見せてくれそうだ。

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