対戦国が脱帽…日本の攻撃を大絶賛 強心臓PK&弾丸ミドル弾で「守備陣を翻弄」

U-20W杯で決勝トーナメント進出を決めた日本代表【写真:AP/アフロ】
U-20W杯で決勝トーナメント進出を決めた日本代表【写真:AP/アフロ】

U-20日本代表はチリを破って16強入りが確定

 U-20ワールドカップ(W杯)に臨んでいる日本代表は、現地時間9月30日のグループリーグ第2戦で開催国チリに2-0で勝利して決勝トーナメント進出を決めた。スペイン紙「AS」のチリ版では日本の攻撃を「ラ・ロハの守備陣を翻弄した」と評した。

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 初戦でエジプトに勝利して迎えた第2戦は、開催国を相手にした完全アウェーの環境になった。それでも全くひるまない姿勢を見せる日本は、前半35分にハイプレスで相手ボールを引っ掛け、A代表への選出経験も持つMF佐藤龍之介が右サイドから中央へラストパス。ここに飛び込んできたFW高岡伶颯が倒されてPKを獲得した。

 これは高岡が失敗してしまうが、後半にも日本はMF齋藤俊輔が左サイドからカットインして相手にペナルティーエリア内で倒された。当初はノーファウルの判定だったが、齋藤はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の入っていない今大会、1試合で2回まで主審に映像確認を要求できるフットボール・ビデオ・サポート(FVS)の使用を要求するアクションをベンチに見せ、それを受けての手続きで映像確認がされるとPKの判定になった。

 この試合で日本が得た2つ目のPKは、初戦で決めている主将のDF市原吏音がキッカーに立った。MF石井久継が相手選手が市原に寄ってくるのをガードして集中力を高めるサポートもして迎えた場面で、市原はゴール正面にふわりと浮かせた。世界の大舞台で大胆不敵なパネンカを決め、日本に貴重な先制点をもたらした。ラスト10分を切り、MF横山夢樹がゴール正面から強烈ミドルを叩き込んで試合を決めた。

 レポートでは「試合開始5分はチリのプレッシャーが際立った。その後、日本は徐々に試合の流れに乗り、ラ・ロハ(チリ代表の愛称)の守備陣を翻弄し始めた。アジアのチームが試合を支配し、先制点を挙げる絶好のチャンスを作るようになった」と、日本の攻撃を称賛した。一方で「2試合でラ・ロハは3回のPKを与えた。これはこの大会でチリだけだ」と、ペナルティーエリア内の守備に問題を抱えている現状も指摘していた。

 他会場の試合結果も含め、日本の勝ち点6はA組での2位以内を決めるものにはならなかったものの、首位に浮上。全24チーム中16チームが決勝トーナメントに進む方式から少なくとも各組3位の中での上位4チームに入ることは確定し、2試合を終えた時点での16強入りが決めている。

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