ミランの栄光を知る悪童が本田ら選手を酷評 「落伍者の集団」「俺の時代ならユニフォームも着られない」

カッサーノらの退団後に弱体化の一途を辿る

 だが、翌11-12シーズンを2位で終えた後、ミランは財政難からイブラヒモビッチとブラジル代表DFチアゴ・シウバをパリ・サンジェルマンに売却。MFジェンナーロ・ガットゥーゾ、DFアレッサンドロ・ネスタ、MFクラレンス・セードルフという実力者を一気に放出すると、低迷期に突入していく。累積赤字に苦しみ、2014年1月にCSKAモスクワから獲得した本田のような移籍金ゼロや、格安の訳あり補強を繰り返し、チームは弱体化の一途を辿った。

 イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ、MFマヌエル・ロカテッリといった将来を嘱望される下部組織出身の逸材は台頭してきたものの、現所属選手はミラン最後のスクデット獲得時のチームでは、メンバー入りすら不可能だと一刀両断している。その一方で、手薄な戦力で1年間戦ったモンテッラ監督の手腕を讃えている。

 本田は今季限りで契約満了となる。契約延長オファーは届いておらず、スペイン2部レバンテ移籍の可能性が浮上している。今季チームがUEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得できなければ、欧州の舞台に一度も手が届かなかった“暗黒時代の10番”として、ミラニスタの記憶に刻まれてしまうかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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