U-20主将が熱望「海外に行きたい」 J3→J2も「後悔一つもない」…世界に売り込む実力

U-20日本代表の市原吏音【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】
U-20日本代表の市原吏音【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】

U-20日本代表の市原吏音「海外への選択肢を広げる意味では、すごくいい大会」

 今月チリで開幕するU-20ワールドカップに臨むU-20日本代表は9月16日、事前キャンプ地のパラグアイに向けて出国した。DF市原吏音(RB大宮アルディージャ)は羽田空港で取材に応じ、この大会での活躍をきっかけに将来的な海外移籍を熱望。「僕自身としてのキャリアもかかっている大会」と活躍を誓った。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 2028年のロサンゼルス五輪を見据えたこの世代で、これまでキャプテンを務めてきた市原。「本当に待ち望んだ大会なので、いいプレーはしたいとは思っていますけど、そういう気持ちで行ってしまうとあまり良くないので自分は。いつも通りできれば、入れればいいかなと思います」と平常心で世界へと挑む。

 この大会のキャプテンはまだ発表されていないが、まとめ役としての期待も大きい。「いろんなリーダー像があるじゃないですか。声かける人とか、プレーで示す人とか。特に考えていなくて、僕が元々持っているものをそのまま出せればいいかなと思うし、あまり考えすぎても良くないと思う」と明かした。

 チーム全員とコミュニケーションを取り、馴染めていない選手がいたら声をかける。所属する大宮でも20歳にしてキャプテンマークを巻くほどのリーダーシップを発揮するが、「声は勝手に出るし、誰とでもコミュニケーションは取れるので。チームでもそんな感じですね」とこれが裏表のない素の姿だという。

 幼少期から明るい性格で、「なんか気づいたらこんな感じになっちゃってました。ほんとに」と笑う。どのように育ったのかと質問されると、「野放しですよ、ほぼ。兄貴はまた違うので、自分と性格が。どっちかと言ったら繊細で真逆な感じなので。何なんですかね、わからないです、俺も」と笑顔で答えた。

 船越優蔵監督は12日に行われた会見で、市原に対して「キャプテンではなくリーダーになってほしい」と期待を寄せた。代表活動のない時期も船越監督とは定期的に会っていると明かした市原は、「モウリーニョがキャプテンとリーダーの違いみたいなことを言っているのを見せていただいた」と教えてくれた。

「キャプテンは試合でただ巻くだけで、リーダーは人に言える。ただキャプテンでコイントスをやるだけではなくて、食事のときにいろんな選手と食べてコミュニケーションを取ったりとか、練習でやってない奴がいたら強く言うとか、そういうザ・リーダーみたいな、そういうのにお前はなれって言われました」

 そして市原には、この大会へのモチベーションがもう1つある。「海外に行きたいです」と大会後のステップアップ移籍を目指し、「その海外への選択肢を広げる意味では、すごくいい大会。日本代表の責任とかも感じながらプレーしますけど、僕自身としてのキャリアもかかっている大会」と決意を明かした。

 さいたま出身で、アカデミーから大宮一筋で駆け上がった市原。しかし、トップ昇格した前年にチームは降格。J3からのスタートになったが、「いろんな選択肢を自分で選択してここまでやってきたので、後悔は一つもない」と話す。「今回もそういう大会にできればいいかなと思います」と世界の舞台に挑む。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング