日程変更で…招集難航「ギリギリで返事を」 海外組選出の舞台裏「昨日、決めました」

U-20日本代表の船越優蔵監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
U-20日本代表の船越優蔵監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

U-20日本代表の船越優蔵監督、ユールゴーデン小杉啓太選出の経緯を明かす

 日本サッカー協会(JFA)は9月12日、FIFA U-20ワールドカップ(W杯)チリ2025に臨む日本代表メンバー21人を発表した。都内で会見を開き、船越優蔵監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクターが出席。過去は5月の開かれていたが、今大会は9月に日程変更となり「難しい招集になりました」と説明した。

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 5月であれば欧州のシーズン終了後だったが、9月に変更されたことで海外組の招集はわずか3人。山本氏はメンバー選考について「本当に難しい招集になりました。Jリーグの各クラブ、大学、海外のクラブも含めて、ご協力をいただいたこと、心よりこの場をお借り感謝を申し上げたいと思います」と語った。

 また、国際Aマッチウィークではないこともあり、招集に拘束力はない。それでも国内組では、MF佐藤龍之介らA代表経験者も3人選出。船越監督も「リーグ戦の最中ですが、重要な選手たちを心よく派遣してくださったJリーグのチームの方、また大学の関係者の方には心より感謝を申し上げます」と述べた。

 2028年ロサンゼルス五輪を見据える日本は、船越監督のU-20、大岩剛監督のU-22と1カテゴリー2チーム制でこの世代の強化を進める。船越監督は「僕がU-22のチーム選考に関与することは一切ないですし、大岩監督がこのチームに関わることも一切ないです」と言及。そのなかで互いに情報共有しているという。

 大岩監督が率いるU-22は、8月30日から9月11日にかけてミャンマーで行われたU23アジアカップ予選を戦った。FW後藤啓介らの海外組はこちらに参加となったが、DF小杉啓太が唯一のダブル選出。船越監督は「小杉に関しては、なかなか初めはいい返事をもらえなかったんですけども」と招集の経緯を明かした。

 19歳の小杉は昨年3月からスウェーデン1部ユールゴーデンでプレーし、この世代を代表する実力者。船越監督は「JFAの窓口、強化担当の方に根気強く交渉していただいて、ギリギリで派遣できるという返事をもらえたので、今回のU-22の活動を見て最終的に昨日、決めました。そういう流れです」と説明した。

 また、山本氏も「最後まで粘って粘って、何とか船越監督のチームにというところで、メンバーに入れたのは非常に良かったのかなと思います」と舞台裏を明かした。1999年以来の決勝進出を目指す日本は、グループステージで現地時間9月27日にエジプト、30日にチリ、10月3日にニュージーランドと対戦する。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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