主力組との”差”「もちろんあった」 先発総入れ替えで完敗…代表OBは悲観せず「どこの国にもある」

スタメン11人を入れ替えた一戦でアメリカに完敗【写真:ロイター】
スタメン11人を入れ替えた一戦でアメリカに完敗【写真:ロイター】

【専門家の目|太田宏介】メンバー差について言及した

 日本代表は9月9日(現地時間、日本時間10日)、米オハイオ州Lower.comフィールドでアメリカ代表と対戦し0-2で敗れた。この試合ではメキシコ戦から先発11人全員を入れ替え完敗となったが、元日本代表DF太田宏介氏は「全然悲観すべきことではないと思ってる」と言及した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 現地時間7日に行われたメキシコ戦(0-0)から西に移動した森保ジャパンは、時差や移動を含めて実質、中1.5日でアメリカ戦に臨んだ。スタメンはメキシコ戦から11人全員を変更し、序盤こそチャンスを作ったものの終始アメリカに支配され0-2で敗れた。

 メキシコ戦とのメンバーについて「これはもちろん差は大きくあったと思います」と触れつつ、「ただアメリカ戦に出たメンバーは固定で全然やってないんで。これまでの経験、連動みたいなところの差は間違いなくあるはずで、多分それは日本だけじゃなくてどこの国にもあると思う。なので全然悲観すべきことではないと思ってて、こんなにW杯期間中に総入れ替えすることなんか絶対ない。メキシコ戦のチームがファーストだとしたらそこに3、4人の変化はあると思います。総入れ替えしたらクオリティが落ちるのはどこも一緒なので、そんなネガティブに捉える必要はないのかな。そんなに合わせる時間ももちろんなければ、寄せ集めでああいう強豪とやらなきゃいけないんで」と、持論を展開している。

 また、試合をとおしてアメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチに手を焼いた。失点場面ではMF佐野海舟が剥がされ、ラストパスからFWフォラリン・バログンに試合を決定づける2点目を決められた。

「シンプルにアメリカが良かった。それぞれうまいし、プリシッチの推進力、ターンで剥がす技術とか、マッチアップしてたの佐野選手ですよね。ちょっとブンデスとはまた違ったというか、戸惑いとかあったと思いますけど、でもああいう選手がゴロゴロいるのが世界のトップの試合だと思う。W杯だとああいう場面たくさんあると思うので、少しもったいない失点ではあったけど、でも絶対ここから合わせてきてくれると思いますよ、みんな」とコメントを残した。来月にはサッカー王国ブラジルとの対戦を控えるが、森保ジャパンがどのような戦いを見せるのか期待が寄せられる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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