代表OBが衝撃「こんな強いんだ」 メキシコ戦MVP選定…エースFWは「ファウルでしか止めれない」

【専門家の目|高萩洋次郎】渡辺剛と上田綺世の出来を称賛
日本代表は現地時間9月6日、米カリフォルニア州オークランドでメキシコ代表と国際親善試合を行い、0-0で引き分けた。元日本代表MF高萩洋次郎氏はこの試合で活躍した2選手の名を挙げて称賛している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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FIFAランキングで日本が17位に対し、メキシコは13位と格上との対戦となったが日本は序盤から相手にプレスをかけ、ボールを回収するなど、狙い通りの戦いをしていた。前半には11分に久保建英がミドルシュートを放ったが相手GKの好セーブに阻まれ、15分には渡辺剛からのロングフィードに堂安律が抜け出してループシュートを狙ったもののゴールライン手前で相手DFに阻まれた。後半には久保のクロスから南野拓実がゴールエリア付近で右足を振り抜いたが、惜しくも枠の上に外れた。
攻撃陣はシュートに課題を残したものの、守備陣は前線のプレスと連動して相手の攻撃を摘んでいた。とりわけ渡辺は相手エースFWのラウル・ヒメネスをシャットアウトするなど奮闘し、ロングボールでのチャンス演出も見せた。
高萩氏にこの試合のMVPを聞くと、「やっぱり渡辺選手かなっていう印象ですね。かなり潰していたし相手を自由にさせなかった。前線へのロングボールも効いていてチャンスも作った。早い切り替えを前線の選手がしているなかでそれが無駄にしないようなプレー、『来てくれて助かるわ』、後ろが『なんで来てないんだよ』っていう状況がなく、潰しに来ていた。そういう意味ではすごくチームの2次攻撃、3次攻撃につなげる守備ができていたんじゃないかなって思いますし、メキシコ相手に0で抑えたっていうところはすごく評価できるんじゃないかなっていうところですね」と、FC東京時代の元同僚を絶賛している。
さらに高萩氏は続けて、「あともう1人挙げるなら上田選手がかなり僕の中ではこんなに体が強いんだっていう印象でちょっと悩みました。最初は、勝ったら上田選手だなって思いながら試合見てたんですよ。これだけヘディング、ロングボール勝てて楔のボールもしっかり収めて相手がファウルでしか止められないとか、反転して逆サイドに展開できるような状況を作っていた。勝ちにつがっていたらもしかしたら上田選手だったのかなという印象もあるぐらいセンターバックとセンターフォワードの出来が良かった気がします」と上田綺世のプレーも称賛していた。
渡辺は今季、上田が所属するフェイエノールトへ移籍しさっそくスタメンに定着し存在感を発揮。さらに上田も開幕から3試合4ゴールといいスタートダッシュを切っているが、フェイエノールトコンビの今後のさらなる活躍に期待が寄せられる。

高萩洋次郎
高萩洋次郎(たかはぎ・ようじろう)/1986年8月2日生まれ、福島・いわき市出身。高校から広島ユースに入団。2003年4月のJ2湘南戦で、当時のJリーグ最年少記録となる16歳8か月3日で出場を果たした。同11月に17歳でプロ契約。2010年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)でニューヒーロー賞を受賞。12年にはリーグ最多13アシストを記録し、広島の初優勝に貢献。ベストイレブンにも選ばれた。14年シーズン限りで広島退団後はウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、FCソウルを経て、17年にFC東京に加入し、中心選手として活躍。その後は栃木SC、アルビレックス新潟シンガポールでプレーし、2025年1月に現役引退。日本代表では3試合に出場。












