保持か、耐えるか…日本代表10番「やめる潔さも必要」 メキシコ戦でトライすべきは「頑固にならない」

日本の10番を背負う堂安律【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本の10番を背負う堂安律【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

堂安律は新天地フランクフルトで公式戦3戦4発1アシスト

 サッカー日本代表は現地時間は9月5日、アメリカ・カリフォルニア州オークランドのオークランド・コロシアムで国際親善試合メキシコ戦に向けた前日練習を実施した。背番号10のMF堂安律は今季ドイツ1部フランクフルトへ移籍。来年の北中米ワールドカップ(W杯)から逆算した新天地は「確信を持った移籍」だったと明かし、好調を維持し森保ジャパンを牽引する。

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 晴れやかで自信に満ちた表情だった。日本代表にとって中核の堂安が2度目のW杯に向けて再スタートを切った。フランクフルトへ移籍後、初めての活動。合流直前のブンデスリーガ第2節ホッフェンハイム戦(3-1)で2ゴール1アシストと大活躍した。フランクフルトのデビュー戦となったDFBポカール1回戦でも2ゴール。今季はすでに公式戦3戦4ゴール1アシストをマークしている。

「監督からの信頼は、着いた初日から感じてましたし、その信頼があったからフランクに決めた1番の理由でもありますし。気持ち良くプレーできているのも、必然だと思うので。おそらく監督とかクラブの方針からしても、だからこそあのお金を払ったと思いますし。そこは僕ももちろん嬉しいですけど、そこまでサプライズ的なことはあんまりないかなと思います」

 現地報道によると移籍金は総額2200万ユーロ(約38億円)と言われており、それほどクラブにとっても堂安が重要だったということ。昨季は2桁得点を達成し、シーズン通して好調をキープした。日本代表では守備の役割がさらに増えるが、ゴールへの感覚は研ぎ澄まされている。

「ゴールへの感覚っていうのは去年からすごくいいですし、2桁に乗せられたのもワンタッチゴールがないとダメだと思うので。非常にいい感覚を持っている。フライブルクで培ったものを代表にしっかりともう1回持ってくるのは積み上げのキャリアの中では重要かなと思います」

 好調の理由は昨年から調整の仕方を変化させ、ルーティンも工夫。今季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に初挑戦するため「その調整が恐らく出来づらくなってくる。そのなかでもまた勉強になると思いますし、そこから一段階高いレベルの選手になれるんじゃないかなと思ってます」と常に高みを目指し続ける。

 メキシコ戦ではアジア最終予選で発揮した攻撃が強豪相手にも通用するのか確認したいところ。「ボールを持つ、主体的にサッカーをしたいっていうことを言ってきたなか、それは1つの手段に過ぎないと思う。大事なのはそれが例えば明日の試合で通用しない時に、やめる潔さも必要だと思う。W杯の時のように守る時間帯も絶対ある。その潔さ、頑固にならず。プライドを持ちすぎて(ボールを持つと)それがゴールじゃないので。どんな手段でもやっぱり勝つことが必要」と柔軟な対応がどこまでできるのかもテストすべきだと話した。

 日本がFIFAランク17位に対してメキシコは13位の格上。この一戦はガチンコ勝負になる。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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