37歳が救った一撃、721日ぶりJ1ゴール 7連敗止めた最年長の発信力「バラバラにならないよう」

横浜FCの伊藤翔【写真:柳瀬心祐】
横浜FCの伊藤翔【写真:柳瀬心祐】

横浜FCは連敗を7でストップ…神戸に1-0勝利で3か月ぶり白星

 横浜FCは8月16日、J1リーグ第26節でヴィッセル神戸に1-0で勝利し、連敗を7で止めて3か月ぶりの白星を挙げた。37歳の最年長FW伊藤翔が後半アディショナルタイムに劇的決勝弾。19位に低迷するチームを牽引するベテランがペナルティーエリア内で「浮いてくれ」と叩きつけた抜群のクオリティーのシュートを決めた。気持ちを見せ、J1で721日ぶりの得点となる今季初ゴールで勝利に導いた。

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「ボールが来るなというのは分かっていたので信じて走って、GKがいい感じで倒れたのでバウンドさせてそのまま越えてくれ……と願ったら越えてくれたので良かった」

 0-0の終盤、相手にから立て続けに攻め立てられていたアディショナルタイム4分。カウンターからパスをつないだ横浜FCは、左サイドのFW櫻川ソロモンから逆サイド走り込んだ伊藤へパスが渡った。魂で押し込んだ伊藤はバウンドさせてネットを揺らす。待望の今季初ゴールは大きな大きな決勝弾になった。

「最近エジルシュート流行っているじゃないですか。あのイメージで浮いてくれ、浮いてくれと思って」

 長かった。勝利を挙げたのは5月14日の第17節湘南ベルマーレ戦(1-0)以来3か月ぶり。1分のあとに7連敗で19位とどん底だった。7月23日に三浦丈文監督が就任。新指揮官が中心にチームとしての底力を鍛え直し、精神的にも研ぎ澄ませた。「厳しさというか練習に対する集中力を今まで以上のものを感じている」と伊藤が話す通りとにかく練習から結果にこだわって最後までボールを追いかけた。37歳の伊藤はその雰囲気を高めるためにチームへアプローチした。

「やっぱりバラバラにならないように、結果が出ない時は他に責任をなすりつけがちなので。自分を見つめ直して悪い発信を中ではしないように僕も心がけているし、空気感を一番上の僕が作っていかなきゃいけないと思っていた」

 3か月ぶりの白星。だが「まだ何も変わっていない」と引き締める。連敗は7でストップしたものの、J2降格圏の19位からは脱出できなかった。まずはここから。ベテランが牽引していく。

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