【プレミア開幕】194cmで驚異的な跳躍力…勝率「57.3%」の実績 低迷マンUを救う“空中戦の支配者”

ユナイテッドに移籍をしたベンヤミン・シェシュコ【写真:ロイター】
ユナイテッドに移籍をしたベンヤミン・シェシュコ【写真:ロイター】

プレミア初挑戦名鑑:マンチェスター・ユナイテッドFWベンヤミン・シェシュコ

 プレミアリーグ2025-26がまもなく開幕を迎えるなか、「FOOTBALL ZONE」では2025-26シーズンからプレミア初挑戦を飾る選手を紹介。今回はマンチェスター・ユナイテッドに加入したスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコにスポットライトを当てる。昨季15位と大不振に陥った名門ユナイテッドの救世主として、エースの座を託されるのが、欧州屈指のエアバトラーだ。(参照:プレミアリーグ公式サイト)

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 22歳のシェシュコは昨季、RBライプツィヒで公式戦44試合に出場し、21ゴール5アシストを記録。空中戦に絶対的な強さを誇るセンターフォワードとして、マンチェスター・ユナイテッドの新たな攻撃オプションとして白羽の矢を立てられた。移籍金は総額8500万ユーロ(約145億円)と報じられており、クラブが寄せる期待値の高さを物語っている。

 シェシュコと言えば、圧倒的な空中戦の強さだ。実際、昨季のブンデスリーガにおいて、空中戦での勝利数が70回を記録。これは2024-25シーズンのプレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッドのアタッカー陣全員を上回る数字であり、FWラズムス・ホイルンドとFWジョシュア・ザークツィーの空中戦勝利数を足した数値(51回)をも大幅に凌駕する。

 成功率でもシェシュコは圧倒的な存在感を見せ、空中戦勝率57.3%、ヘディングシュート14本と、両者を合わせた数字を単独で上回っている。194センチの身長から驚異的な跳躍力とフィジカルの強さを兼ね備えた“空中戦の支配者”だ。この特性は、チームメイトのアシスト機会を大きく増やす可能性を秘めている。とりわけ右サイドのアマドにとっては朗報だ。アマドは昨季42本のクロスのうち19本を成功させ、成功率45.2%という高水準を記録。精度の高いクロスを供給できる選手として、シェシュコとの相性が抜群に良いことが予想される。

 また、新戦力のFWブライアン・ムベウモ(202本中49本成功/成功率24.3%)、FWマテウス・クーニャ(142本中26本成功/成功率18.3%)、そしてチームの司令塔MFブルーノ・フェルナンデス(186本中42本成功/成功率22.6%)ら、クロスの供給源となる選手が豊富に揃っている点もシェシュコにとって追い風だ。その一方で、左サイドのパトリック・ドルグは成功クロスがわずか3本、成功率7.7%と課題が残る。シェシュコを最大限に活かすには、左右のバランスをどう整えるかも重要なポイントとなるだろう。

 開幕直後の対戦相手にアーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシーといった強豪との対戦が続くため、序盤戦でシェシュコに多くを求めるのは時期尚早だろう。少し長い目で見る必要性もあるが、空中戦能力はプレミアにおいて指折りの存在であることに疑いの余地はなく、攻撃の選択肢を多様化させる意味でも、その加入はユナイテッドの攻撃陣に新たな風を吹き込むことになるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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