日本人所属の海外クラブが解散危機 53億円負債、補強禁止、ライセンス剥奪…窮状を現地報道

クラブ解散の危機に立たされているウェスタン・ユナイテッド【写真:AAP/アフロ】
クラブ解散の危機に立たされているウェスタン・ユナイテッド【写真:AAP/アフロ】

DF今井智基、元日本代表FW指宿洋史が所属 ウェスタン・ユナイテッドの現況

 日本人選手も所属するオーストラリアの名門が、新シーズンのAリーグ参加に黄信号が灯ったようだ。オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」は8月8日、昨シーズンのAリーグでレギュラーシーズン3位となったウェスタン・ユナイテッドがリーグライセンスを剥奪されたと伝えている。同クラブにはDF今井智基、FW指宿洋史の2人の日本人選手も所属している。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 記事によれば、ウェスタン・ユナイテッドは男子と女子の両方のチームでライセンス剥奪の危機にあり、このままではクラブが解散する可能性もあるという。2022年にはAリーグ優勝を成し遂げたが、クラブは財政面で苦しい状況にあり、4月から6月までの3か月で選手やスタッフに対して給与の支払いが遅れたという。また、かつてのスター選手であるFWアレクサンダル・ピリヨヴィッチに訴えられた結果、FIFAからも新たな選手を補強することが禁じられている。

 ウェスタン・ユナイテッドの会長であるジェイソン・スラシス氏は、アメリカのKAMスポーツにクラブを売却しようとしていたが、交渉は長引いている。これによりAリーグは、リーグに参加するにあたって必要な基準を満たしていないとし、ライセンスを剥奪する通達を出した。

 なお、ウェスタン・ユナイテッドは8日以内に今回の決定に異議を申し立てることができるが、この決定が覆されなければ男子のAリーグは10月から12チームで行われ、女子のAリーグは11チームで開催されることになるという。

 一部報道では、ウェスタン・ユナイテッドは2023-24シーズンに1100万オーストラリアドル(約10億円)の損失を計上し、現在の負債は5500万オーストラリアドル(約53億円)まで膨らんだと伝えている。Aリーグ参戦に厳しい状況に立たされたウェスタン・ユナイテッドだが、2人の日本人選手の去就を含めてクラブがどうなっていくか注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング