2部降格の瞬間「覚悟していた」 22歳日本代表、残留決意の舞台裏…表情一変の訳

関根大輝は降格決定直後にチーム残留を決意した
フランス2部スタッド・ランスは8月1日、パナソニックスタジアム吹田でジャパンツアー最終戦のガンバ大阪戦(2日)に向けて前日練習を行った。日本代表DF関根大輝は新シーズンから2部に降格するチームに残留を決めた理由と覚悟を明かした。
【注目】「ちょっと見てみようかの」久保竜彦も熱視線! WOWOW独占生中継「UEFAチャンピオンズリーグ2025-26」の視聴はこちら
「まずはシンプルに、(柏からランスに)移籍して半年ですしそこに変なストレスを持っていってもしょうがないのは感じている。その中でも去年から代表に呼んでもらって、代表のスタッフは見てくれているというのは分かっていますし、コミュニケーション取ってくれたりする。今やっぱチャンスがあるからには、自分は結果出し続けないと、もちろん呼ばれない場だと思いますし、1部にいたらもっと高い環境でやっているから呼ばれやすくなるのはもちろんあると思うんですけど、でもどっちにしろ結果を残さないと生き残っていけない世界だと思う。そこは完全に割り切って今は数字の部分だったりを残すことだけを考えてやっていこうと思っています」
ランスの降格が決定した直後の6月、パースで行われた日本代表戦。チームで入れ替え戦を戦い抜き、受け入れ難い降格という現実と向き合う間もなく、直接オーストラリア入りした。入れ替え戦では自身が途中出場してから3失点し、日本代表への切り替えも難しいまま「2度と経験したくない」と語っていた関根。実はその時に、もう覚悟は決まっていた。
「落ちたタイミングで僕は半年しかプレーしていなかったんで、仮にめちゃめちゃ自分が移籍したいと思っていたとしても多分もう自分がどうしようもできない状態にあった。そこはもう、どうなってもしょうがないなというのは、2部に落ちた時点で覚悟はしていましたし、苦しい1年になるだろうなっていうのはもう自分的にはもうわかっていた。あとは気持ちをどう切り替えるかというところだけ。落ち込んでいた部分もあった。それはオフを挟んでいいリフレッシュができましたし、新シーズンも始まってサッカーも変わってやっていて楽しいサッカーですし、ちゃんと切り替えることはできている。あとは結果を残すというところに今意識を持っていってる感じです」
6月のパースでは曇っていた表情が約2か月かけて晴れやかな表情へと変化していた。すべて関根の正直な気持ちだろう。「あの時は本当落ち込んでいましたからね(笑)」。ここから1年は北中米ワールドカップ(W杯)を意識して、2部で圧倒的な力を見せつける。
「常にW杯を自分の目標としてこの1年頭においてやっていきたい。2部で突出的な存在になれば必ず代表のスタッフも見てくれると思う。また冬の移籍ウインドウも話が色々変わってくると思う。とにかく今自分にできることは結果を出すことだけだと思う」
ジャパンツアーラストの一戦となるG大阪戦ではポジショニングを突き詰める。柏に在籍していた昨季、G大阪とは1分1敗。「勝てていないのであんまりいいイメージじゃないですけど、次は勝てれば。ウェルトン選手は去年レイソルでプレーしてて印象が一番すごかった」と燃える。新シーズンへーー。22歳は今、前だけを見ている。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)




















