熾烈なプレミア「トップ4争い」の行方 来季CL出場権を逃す脱落者はどこに? 鍵を握るのは…

25戦無敗のマンU、視線は“裏ルート”に?

 34試合消化で勝ち点66のシティも、リバプール同様、終盤に強豪との対戦を残していない。一方で、第35節ミドルスブラ戦で格下相手に2-2のドローに終わるなど、ここにきて疲労が浮き彫りとなっている。プレミア参戦1年目のジョゼップ・グアルディオラ監督の真価が問われるラスト4試合になりそうだ。

 34試合消化で勝ち点65のユナイテッドは、逆転でのトップ4入りに黄色信号が灯っている。目下リーグ戦では10月の第9節チェルシー戦(0-4)に敗れたのを最後に負けておらず、クラブ新記録となる25戦連続無敗を継続中。“負けない”強さを見せ、リーグ2位の25失点と堅守を披露しているものの、無敗の内訳は13勝12分と勝ち切れなさが目立つ。クラブ新記録を達成した前節スウォンジー戦でも、降格圏の18位に沈む相手に1-1と勝ち点2を取りこぼした。

 さらに苦しいのが残りの対戦カードだ。次節にアーセナル戦、その次にトットナム戦と立て続けに上位との大一番を控えている。今季の公式戦で28得点を叩き出していた得点源のFWズラタン・イブラヒモビッチを右膝靭帯損傷で失うなか、逆転でのトップ4入りを狙うユナイテッドにとっては試練の2連戦となる。

 もっとも、ジョゼ・モウリーニョ監督はUEFAヨーロッパリーグを準決勝まで勝ち進んでおり、4日に行われたセルタとの敵地第1戦に1-0と勝利。この大会を制覇すれば来季のCL出場権を手中に収めることができる。アーセナル、トットナムとの2連戦の結果次第では、この“裏ルート”に全精力を傾ける可能性も大いにありそうだ。

 

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