両者の溝は決定的に インテルが練習を無断欠席したオズヴァルドを締め出す 

報復措置として出入り禁止に

 ユベントスへの移籍を熱望しているというインテルのFWパブロ・オズヴァルドは、チームの練習を2日間無断で欠席した。インテル側も、この行為の報復措置として門前払いの処分を与えたと、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「オズヴァルド、外にいろ」という見出しで報じた。

 オズヴァルドはロベルト・マンチーニ監督からの信頼を勝ち取ることができず、今季出場機会を失っていた。そこに、アーセナルのFWルーカス・ポドルスキーと、バイエルン・ミュンヘンのMFジェルダン・シャキリが期限付き移籍で1月に加入。さらに立場が悪くなろ うとしていた。元イタリア代表は、そうした中で練習を2日間無断欠席し、マドリードやミラノの街に出没した。

 だが、オズヴァルドは22日にインテルのクラブハウスがあるアッピアーノ・ジェンティーレに姿を見せたという。勝手に2日間のオフを満喫した後、ロッカーの整理とクラブ側への事情説明を試みようとクラブハウスを訪れたのだろう。だが、記事では、この後の展開をこうつづっている。

 「昨日、オズヴァルドは私物を取りにクラブハウスに向かった。状況を緩和しようとしたが、入れなかった。アッピアーノの門が開かなかった。水曜日から停止処分。マンチーニ監督の下した許すまじという決定通りだ」

 アッピアーノ・ジェンティーレの門扉は、オズヴァルドのためには開かな かったという。21日からインテルでの活動停止処分を受け、元イタリア代表ストライカーは完全に出入り禁止状態となってしまった。

 オズヴァルドと、インテルの溝は、これで決定的になってしまったもようだ。この先の道は訴訟か、契約破棄だとも伝えられている。

 記事では、オズヴァルドの意中のクラブであるユベントスに加え、ACミランも移籍先候補に挙げている。破天荒な行動に出たストライカーは年俸減など重大なペナルティーを課されることを見返りに、契約解除となって移籍金ゼロで新天地へと旅立とうとしている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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