W杯へ生き残るのは誰? 3人に最高評価…森保Jの出場全16選手「パフォーマンス査定」

大会MVPのジャーメイン良、最優秀GKの大迫敬介、そして安藤智哉に最高点
日本代表は7月15日、EAFF E-1サッカー選手権で開催国の韓国と対戦し、1-0で勝利した。引き分け以上で優勝という条件のなか、前半8分に先制。相手の猛攻を苦しみながらも凌いで逃げ切った。出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大)
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◇ ◇ ◇
<GK>
■大迫敬介(サンフレッチェ広島)=★★★★★
ゴールキーパー3人全員を器用するなか、満を持して最終戦に登場。後半39分にFWイ・ホジェのジャンピングボレーを、左手一本の横っ飛びで止めた。優勝を引き寄せる好セーブにガッツポーズ。出場1試合で大会最優秀GKに輝いた。
<DF>
■望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)=★★★★☆
町田の同僚でもあるFWナ・サンホとのマッチアップは見ごたえ抜群。実力者のFWムン・ソンミン相手にも怯まなかった。垣田へのスルーパスからチャンスを作るなど、攻撃でもらしさを発揮。ポテンシャルだけではないことを示した。
■荒木隼人(サンフレッチェ広島)=★★★★☆
強靭なフィジカルを持つ韓国のCFを相手にする難しいタスクも、最後まで跳ね返し続けた。後半はセカンドボールを回収される場面も増えたが、途中から植田が入って耐えた。「高さで負けないというところを出せたかな」と語った。
■古賀太陽(柏レイソル)=★★★★☆
柏で同じポジションを務めた大先輩、ホン・ミョンボ監督の前で躍動。後半途中からは、予定に無かった左ウイングバックに回った。マイボールにする時間を作れず、「悔しいというか納得いく内容ではなかった」と課題を口にした。
■安藤智哉(アビスパ福岡)=★★★★★
この試合、陰のMVPと言っても過言ではないパフォーマンス。対人の強さと危機察知からのカバーリングに加え、相手FWを剥がして前進したり、強烈なシュートでも魅せた。J3から這い上がり、「今までに無い経験」と充実した表情。
■植田直通(鹿島アントラーズ)=★★★★☆(→後半32分IN)
試合終盤になると守勢に回る時間が増えてきたため、クローザーとして起用された。FWオ・セフンを投入してきた韓国に対抗し、安藤、荒木とともに壁を形成。大迫のビッグセーブの場面で、止められないコースを消したのはさすが。
<MF>
■川辺駿(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆(→後半32分OUT)
ボランチとしてゲームのバランスを取りながら、危ないところを察知してカバーしていた。前半10分という早い時間にイエローカードを貰ったが、うまくリスク管理しながら奮闘。一方、攻撃面ではあまり脅威にはならなかった印象。
■相馬勇紀(FC町田ゼルビア)=★★★★☆(→後半32分OUT)
クロスにジャーメインが合わせるこの大会3度目のパターンで、3アシスト目を記録。MVPはジャーメインに譲り、史上初の2大会連続受賞は逃したが、キャプテンマークを巻いて奮闘。守備で狙われる場面もあったが、なんとか耐えた。
■稲垣祥(名古屋グランパス)=★★★☆☆
守備に追われる時間が多かったこともあり、香港戦に比べると持ち味を出せず。後半も運動量を落とさずに走り回ったのは見事だが、セカンドボールを回収されて苦しかった。相馬からキャプテンマークを受け継ぎ、責任を果たした。
■佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)=★★★☆☆(→後半20分IN)
18歳にしてA代表での初タイトルを手にした。難しい時間での投入となったが、積極的にボールを受けにいくなど、状況を打開しようとする姿勢は伝わった。6月シリーズの初招集に続き、全3試合にするなど大きな期待を受けている。
■宇野禅斗(清水エスパルス)=★★★☆☆(→後半32分IN)
青森山田、町田、清水に続いてE-1選手権を制覇し、まさにタイトル請負人となってきた。セカンドボールを拾えない展開のなか、ボールハンターとして執拗に食らいついた。うまくファウルも貰うなど、クリーンシートに貢献した。
<FW>
■宮代大聖(ヴィッセル神戸)=★★★☆☆(後半20分OUT)
香港戦に引き続き、チームプレーに徹していた印象。チームとして相馬から逆サイドに展開するパターンが多く、あまり得意の形に持ち込めなかった。足元の技術の高さなど実力は間違いないだけに、もう少し存在感を出したかった。
■ジャーメイン良(サンフレッチェ広島)=★★★★★(→後半40分OUT)
前半8分、相馬のクロスに技ありボレーで合わせて先制ゴール。これが決勝点となった。香港戦での4ゴールと合わせ、計5点の活躍で得点王。さらには大会MVPにも輝いた。表彰式では小走りで舞台を半周回って、2度の表彰を受けた。
■垣田裕暉(柏レイソル)=★★★☆☆(→後半20分OUT)
まさに職人のように、最前線からのプレスを繰り返した。ジャーメインの先制点の場面でニアに走りこむなど、汚れ役を買って出る貴重な選手。7月14日に28歳の誕生日を迎え、全員から祝福。E-1優勝は最高のプレゼントになった。
■細谷真大(柏レイソル)=★★☆☆☆(→後半20分IN)
同じ柏の垣田からバトンタッチ。タイプの違いもあるが、相手ディフェンスになかなかプレッシャーをかけられなかった。ボールを収めるのに苦戦し、本来のポテンシャルを考えるとコンディション的にイマイチだったように見えた。
■原大智(京都サンガF.C.)=※出場時間短く採点なし(→後半40分IN)
防戦一方の状況で投入されたが、前線で起点を作って流れを引き戻すことに成功した。終了間際にほぼ接触は無かったが、ファウルを取られたのは不憫。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



















