覚醒中のFWが生き残りへ自信「特徴が違う」 MVP&得点王も…「見る目はさらに厳しいものに」

初めての日本代表を振り返り「全てのレベルが高い」
日本代表は7月15日にEAFF E-1サッカー選手権の最終戦で開催国の韓国代表と対戦し、1-0で勝利して優勝を勝ち取った。決勝ゴールのFWジャーメイン良(サンフレッチェ広島)は通算5得点での大会得点王とMVPのダブル受賞を果たした。
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アメリカ人の父を持つジャーメインは、2017年に流通経済大からベガルタ仙台へ入団。21年の横浜FCへの移籍を経て、翌年からジュビロ磐田でプレーして今季サンフレッチェ広島へ移籍した。そこには「今年E-1があるのも分かっていたので、思い切って広島にチャレンジするっていうのもありました」と、日本代表への野心があったことも明かしていた。そして、4月に30歳を迎えた中で初めての代表入りを果たした。
迎えた7月8日の大会初戦、ホンコン・チャイナ戦では前半のみの出場ながら4得点と決定力を見せつけた。95年ぶりとなる代表デビュー戦での4ゴールに「名前が残ったかな」と語っていたストライカーは、第2戦の中国戦は後半のみ出場。そして、満を持して優勝の懸かった韓国戦でスタメンに名を連ねた。
そして日本に歓喜の瞬間をもたらしたのは前半8分だった。左サイドからMF相馬勇紀が右足で柔らかいクロスを入れると、中央でFW垣田裕暉の背後に入り込んできたジャーメインが左足ボレーでうまく合わせてゴールに流し込んだ。「(相馬と)良い関係性があった。右にカットインした時に、良いポジションに入っていけたのが良かったと思います。今日、自分が点を取るならその形かなと思っていたので、良かったと思います」という一撃は虎の子の1点となり、チームを3連勝での連覇達成へ導いた。
初めての代表チームで過ごした期間を振り返り、「ミーティングを1つ取っても全てのレベルが高い。こういう中でしか成長できない部分も感じたし、また代表に呼ばれたいって僕だけじゃなくてみんな思ったと思う」と明かした。それだけに「韓国戦で点を取るか取らないかで自分の評価、今大会の評価もだいぶ変わってくる部分もあったと思うので、最後に1つ取れたのは良かったと思います」という喜びもあった。
今後は海外組と合わせたチーム編成になり、9月以降の選考に生き残れるかがポイントになる。自身が「あのポジションだと他の選手たちと少し特徴が違うと思うので、自分の良さを特にゴール前で出せたと思います」と話すように、ストライカー色の強いシャドーは森保一監督の率いる現在の日本代表では貴重な存在になり得る。
今大会で爆発力を見せたストライカーは「とにかく広島に戻って結果を出していくしかないと思う。そういう思いが強くなりました。これを広島でできないと意味がないと思うので、見る目はさらに厳しいものになると思いますけど、そういうものに応えたいと思います」と、Jリーグの舞台でさらなるアピールをする決意を示していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)