デビュー戦で最高評価 長友がフル出場…森保Jの出場全16選手「パフォーマンス査定」

中国戦に出場した選手を5段階で査定【写真:Noriko NAGANO】
中国戦に出場した選手を5段階で査定【写真:Noriko NAGANO】

前半のみの出場だった田中聡に最高評価、キャプテン長友佑都がチーム牽引

 日本代表は7月12日、EAFF E-1サッカー選手権で中国代表と対戦し、2-0で勝利した。ホンコン・チャイナ戦でのA代表デビュー10人に続き、新たに5人が初出場。長友佑都の先発にも注目が集まった。出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大)

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   ◇   ◇   ◇

<GK>
■早川友基(鹿島アントラーズ)=★★★★☆
 前半17分、最終ライン裏に抜け出した相手FW張玉寧と一対一に。植田いわく「あのシーンはハヤに助けられたと思う」。相手の枠内シュート3本とそこまで出番は多くなかったが万全。W杯に向けGKのメンバー争いに名乗りを上げた。

<DF>
■長友佑都(FC東京)=★★★★☆
 2022年カタールW杯以来950日ぶりのA代表出場に、「もう苦しすぎましたね、苦しいの一言です」と話した。3バックの左という慣れないポジションながら、フル出場でクリーンシートに貢献。キャプテンとして、若いチームを牽引した。

■植田直通(鹿島アントラーズ)=★★★☆☆
 カタールW杯アジア最終予選以来1409日ぶりのA代表出場。最終ラインの柱として、対人の強さを見せつけた。強いて挙げるなら、パスを引っかけられて一対一のピンチを招いたシーン。「あれは自分の責任だと思う」と反省を語った。

■綱島悠斗(東京ヴェルディ)=★★★★☆
 前半11分、綱島のパスを起点に田中のアシストで細谷が先制点。A代表デビュー戦で「自分がスタメンだと聞いたとき、ものすごく重圧を感じました」と話したが、堂々としたプレーを見せた。清々しい表情で試合後の取材に応じた。

<MF>
■望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)=★★★★☆
 スケールの大きいプレーで、ポテンシャルの高さを示した。後半19分、左足ミドルで貴重な追加点。相手に当たってコースが変わる幸運はあったが、打たなければ入らない。クロス精度などまだ課題はあるが、伸びしろもありそうだ。

■田中聡(サンフレッチェ広島)=★★★★★(ハーフタイムOUT)
 5月7日の湘南戦から約2か月にわたって戦線離脱。7月5日の岡山戦で復帰して45分間プレーしたばかりという状況で、A代表デビューが巡ってきた。そのなかでも、鋭い縦パスで細谷のゴールをアシスト。前半のみで結果を残した。

■宇野禅斗(清水エスパルス)=★★★☆☆
 A代表デビュー戦でフル出場。青森山田の同級生である松木玖生(サウサンプトン)より先に第1歩。後半から入った稲垣に、あと一歩でアシストという縦パスも出した。酷暑のなか最後までハードワークしたが、終盤は少しバテた。

■俵積田晃太(FC東京)=★★★☆☆(後半19分OUT)
 左サイドからカットインして右へ展開した流れから、最後は望月のミドルが決まって追加点の起点となった。何度も縦に仕掛けて折り返したが、原との息があまり合わず。後半はお互いをよく知る佐藤が左に回り、生き生きしていた。

■佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)=★★★☆☆(後半24分OUT)
 セットプレーのキッカーを務め、後半は右シャドーから左に移るなど、18歳ながら器用さを発揮。俵積田へのパスが合わなかったシーンでは、悔しがるなどを感情を露わにした。惜しいシーンこそあったが、歴代最年少得点はお預け。

■稲垣祥(名古屋グランパス)=★★★☆☆(ハーフタイムIN)
 後半から田中に代わって入ると、同24分には右足ミドル。ホンコン・チャイナ戦の再現はならずも、フリーにするとキックの威力は脅威。宇野の縦パスに抜け出したシーンもあり、「どちらが1本は決められたと思う」と悔しがった。

■相馬勇紀(FC町田ゼルビア)=★★★☆☆(後半19分IN)
 交代直前に望月のゴールが決まったこともあり、投入後には守備的に動く場面が多くなってしまった。試合後には鹿島時代のチームメイトでもあるセルジーニョとユニフォームを交換。「久しぶりに会えて嬉しかった」と明かした。

■大関友翔(川崎フロンターレ)=★★★☆☆(後半24分IN)
 後半アディショナルに単独で仕掛けてフィニッシュも、シュートはゴール右に外れた。積極性は素晴らしいが、時間帯を考えると打つなら枠に飛ばしたかったところ。「出来としては0点だったと思います」と悔しさを隠さなかった。

<FW>
■細谷真大(柏レイソル)=★★★★☆(後半45分OUT)
 田中の強烈な縦パスをうまくトラップすると、ペナルティエリア手前から振り向きざまに右足ズドン。体幹の強さを生かし、得意な形で結果を出した。今大会は背番号10を背負い、「1点しか取れてないのでこれから」と満足しない。

■原大智(京都サンガF.C.)=★★☆☆☆(ハーフタイムOUT)
 京都では様々な役割をこなしていることもあり、オフザボールでも積極的に組み立てに関わろうとしていた。しかし、俵積田とコンビネーションがなかなか合わず。A代表デビュー戦は「自分らしさを出せなかった」と悔いが残った。

■ジャーメイン良(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆(ハーフタイムIN)
 ホンコン・チャイナ戦の4ゴールで全国に名前が知れ渡ったが、2戦連発とはならず。前戦に比べるとボックスに入らずに組み立てに関わり、望月との関係性も良かった。得点王を狙うが、「フィニッシュまでいけなかった」と話した。

■中村草太(サンフレッチェ広島)=※出場時間短く採点なし(後半45分IN)

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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