ランゲラックが18年のキャリアに幕 “絆”を強調「子供たちのパスポートに『日本』という出生地が永久に刻まれる」

現役引退を発表したランゲラック【写真:徳原隆元】
現役引退を発表したランゲラック【写真:徳原隆元】

10日にランゲラックが引退を発表

 元オーストラリア代表で昨季まで名古屋グランパスに所属していたGKミッチェル・ランゲラックが7月10日、現役引退を発表した。自身の公式SNSで感謝を述べつつ、「子供たちでさえ、パスポートに『日本』という出生地が永久に刻まれています」と言及している。

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 母国オーストラリアのメルボルン・ビクトリーFCでプロキャリアをスタートさせたランゲラックは2010年にドイツ1部ボルシア・ドルトムントへ移籍。その後シュツットガルト、スペインのレバンテを経て、2018年シーズンより名古屋に加入した。名古屋では元日本代表GK楢﨑正剛氏の背負った背番号1を引き継ぎ、公式戦280試合に出場した。

 昨季にはチームのキャプテンを務め、ルヴァンカップ優勝に貢献し同大会のMVPも受賞。これを置き土産に昨季限りで名古屋を退団し、古巣メルボルン・ビクトリーに復帰し、リーグ戦11試合に出場した。

 そしてシーズンオフの10日に現役引退が発表された。ランゲラックは自身の公式インスタグラムで「チャンピオンズリーグでプレーする機会に恵まれ、象徴的なアンセムを聴くことができました。ドイツ最高のクラブ、ボルシア・ドルトムントでブンデスリーガに出場し、数々のトロフィーを獲得しました。シュトゥットガルトでは降格のどん底を、そして1年後に昇格の喜びを経験しました。名古屋グランパスでは286試合に出場し、キャプテンを務め、サッカー人生で最も楽しく、最高の時期を過ごしました。オーストラリア最大にして最高のクラブ、メルボルン・ビクトリーで、最初の試合と最後の試合をプレーしました。そして、幼い頃からの夢、オーストラリア代表でプレーできたことを、決して忘れません」と、これまで過ごしたキャリアを振り返った。

 また、「サッカーは私に多くのことを教えてくれました。厳しい教訓を学び、失敗もしましたが、何よりも素晴らしい人々と出会い、彼らは一生の友となりました。プレーした先々で、忘れられない絆が築けました。オーストラリアの子供たちでさえ、パスポートに『日本』という出生地が永久に刻まれています」と、18年10月に第1子となる長男、そして21年1月に長女が日本で誕生していることにも触れていた。最後には「Danke schön! Gracias! Arigato gozaimashita!」と所属した国の言語の「ありがとう」で締めくくった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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