2か月で「20」 森保監督が示した驚異の行動「全体の強化にも」…5年後へ続く茨の道

森保監督は6月に6人、香港戦で10人を代表デビューさせた
森保一監督率いる日本代表は7月8日、韓国・龍仁ミルスタジアム開催のEAFF E-1サッカー選手権・初戦で香港代表に6-1の大勝を飾った。指揮官は先発にA代表デビュー選手を6人起用。後半には4人が途中から初出場し、計10人が日本代表のピッチに立った。6月にはMF佐藤龍之介ら6人がデビューを遂げた森保ジャパン。今大会はまだ初招集4人が控えており、2か月で20人もの選手がA代表初出場する可能性が高い。森保監督の狙いとは。
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「このE-1選手権で招集した選手、できればすべての選手がピッチに立ってもらい、そこで今後の更なる成長の経験に繋げてもらえればということ。今回のE-1選手権、勝利を目指すところと成長につながる大会にするという部分では多くの選手が難しい初戦の舞台で代表のキャップを刻めたことは代表チームの全体の強化にもなっていくと思います。選手たちの今後の成長にこの経験をつなげてもらいたい。前半の選手がチャレンジしてくれて、交代枠を使う選択肢を増やしてくれたことが大きかったと思いますので選手たちの頑張りがチーム全体の経験値を上げることになった」
スタメンで代表デビューを飾ったのがGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾、FW宮代大聖、FWジャーメイン良、DF安藤智哉、FW垣田裕暉、MF久保藤次郎の6人。途中出場でFW山田新、MF中村草太、MF大関友翔、DF望月ヘンリー海輝の4人だった。6月にもこの日2試合目の出場を果たした佐藤が最終予選インドネシア戦でデビューするなど、6人が代表ピッチに立った。今大会の14人と合わせると、20人が森保ジャパンの一員として経験を積むことが濃厚だ。
それは北中米ワールドカップ(W杯)だけでなく、5年後の2030年モロッコ、スペイン、ポルトガルの共同開催W杯も見据えた采配。「代表チームの全体の強化」には若手の突き上げが必要。今大会はMF久保建英と同い年に当たる2001年生まれが2人、01年以降が7人選ばれている。次の北中米W杯が終わってから世代交代するのではなく、1年前のタイミングでA代表への意識を高めていくことは「強化」に繋がる。
生き残りを懸けたサバイバル。本大会メンバー入りは茨の道。だが、これまでに経験があった選手はもちろん、1歩を踏み出す選手たち20人も世界へ目が向いた。国内組で臨むE-1選手権を戦い抜く意味を選手たちは初戦からしっかり示した。



















