黒×緑のエキゾチックな1st、伝説の名馬が共演した2nd…今季Jユニの「ベストグラフィック」

全国に地元名産をアピール、地域の魅力が詰まった岐阜の2025年モデル
今季J3で戦うFC岐阜は、2025年シーズンに地元の伝統と誇りを前面に押し出したユニフォームを着用している。クラブの象徴や地域の文化を緻密に組み込んだデザインは、サッカーユニフォーム研究家の「ともさん」も「今季Jベストグラフィック」と高く評価するほどだ。
今季の1stユニフォームは、織物の装飾模様として古くから親しまれている「ダマスク模様」を全面に採用。また、柄にはクラブの象徴である、エンブレムの造形とレンゲソウが組み込まれている。ともさんは「岐阜県は織物・アパレル産業が盛んで、地元の産業をルーツにするデザインがとても素敵です。黒と緑の配色とダマスク模様がエキゾチックな雰囲気で今季Jベストグラフィック」と称賛した。
クラブカラーである深緑と黒を基調にした独自の色使いも特徴的で、力強さと上品さを同時に感じさせるデザインとなっている。伝統と革新が調和したビジュアルは、クラブが掲げる“勝利への意志”をユニフォームからも伝えてくる。
2ndユニフォームにも特別な物語が込められている。ともさんは「2ndユニフォームも岐阜が誇る名馬・オグリキャップの生誕40周年コラボの特別デザインで、1st、2ndともに地元をリスペクトさせるものでした」と評価。伝説の競走馬・オグリキャップをモチーフとしたこのモデルは、県民の記憶に残る存在との共演であり、クラブの「頂点=優勝」を目指す姿勢を象徴している。

さらに、「こうやって全国に地元名産をアピール(お国自慢)できるのは、ユニフォームの特徴ではないかと思います」と語るともさん。デザインを通じて地域の魅力を伝える――そんなユニフォームの本質を岐阜は見事に体現している。
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