森保監督が明かした「ライバルの存在」 嫉妬した過去も…親友になり「今も付き合い」

日本代表の森保一監督【写真提供:日本スポーツマンシップ協会】
日本代表の森保一監督【写真提供:日本スポーツマンシップ協会】

「スポーツマンシップ・デー2025」に参加、ライバルの存在について語った

 サッカー日本代表の森保一監督は6月29日、「スポーツマンシップ・デー2025」にスペシャルゲストとして参加した。スポーツマンシップをテーマに約1時間のトークを行い、ライバルについて言及。チームスポーツでは、ときに同僚とポジション争いを繰り広げることもある。森保監督は「ライバルの存在はとても大切で、自分を高めるために必要かなと思います」と自身の経験を語った。

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「今の日本代表の選手たちは、みんなそれぞれ俺が一番、俺が王様、このポジションは絶対俺が一番だと思って戦っています。同じポジションを争う選手たちとピッチ上ではすごくやり合いますし、紅白戦ではバチバチ激しく、厳しくみんなやりますけど、ピッチ外ではすごく仲良く、お互い勝つために建設的な議論をやる仲なので、非常に素晴らしい環境を作ってくれていると感じています」

 先発組、サブ組それぞれと密にコミュニケーションを取り、役割などを説明するという森保監督。特に試合に出ていない選手には、ストレスを抱えないように気を付けていると言うが、「途中から出ても、考えて準備して試合に挑んでいるなというところは、試合に出られても出られなくても、みんなそのマインドを持ってやってくれているのは、ありがたいなと思います」と明かした。

 日本代表の前には、サンフレッチェ広島を率いて3度のリーグ優勝。自身の経験から、「これはおそらく日本人だけの考え方なのかなとは思います」と言及。海外での監督経験は無いと前置きした上で、「外国人の選手たちを見ているなかで、自分が外れたときは完全にスイッチを切ってしまって、出ると言われた瞬間に、スイッチが0から100にもう一瞬で入ります」と違いを指摘した。

 森保監督自身も選手時代、「ライバルにはすごく嫉妬しました。ライバルの調子が良くて、自分の調子を崩したこともあったので、そういう状況にある選手たちには声をかけるようにしています」という。「調子がいいライバルばかり見ていると、あいつができるから俺もやらないといけないと、真似をしすぎて自分のペースを乱すことになって、どんどん深みにハマっていく」と話した。

 そのなかで気づいたのは、「その人と自分は同じじゃない」ということ。名前こそ挙げなかったものの、そのライバルは親友でもあったという。「調子が悪いときに、お互い声を掛け合って。そういうライバルがいたというのは、人生の宝だなと思いますし、今も付き合いはあります」と語った森保監督。約1時間にもわたった貴重なトークに、参加者たちは真剣な表情で聞き入っていた。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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