三笘薫が叫んだ「ナイス!」 本気の“240分”を提供…ドリブル鬼ごっこも実現「いいものにしないと」

三笘薫がサッカー教室を開催【写真:荒川祐史】
三笘薫がサッカー教室を開催【写真:荒川祐史】

生まれ故郷の大分で初のサッカー教室を開催

 イングランド・プレミアリーグ、ブライトンの日本代表MF三笘薫が6月29日、大分・速見フットサルコートで自身初となるサッカー教室「Mitoma Dream Camp 2025 supported by Google Pixel」を開催した。

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 応募者の中から抽選で選ばれた小学4〜6年生の30人が日本全国から参加。Google PixelのAIアシスタント「Gemini」を駆使しながら、すべてのメニューを三笘が監修した。ウォーミングアップでは、Google PixelのCMでもお馴染みの「ドリブル鬼ごっこ」を導入。ドリブルをしながら鬼に捕まらないようにスペースへ運ぶメニューでは、最後に三笘が“鬼役”として登場。子どもたちを容赦ないスピードで捕まえるなど、本気の姿を見せた。

 スキルトレーニングでは、軸足リードドリブル、反発ステップ、カットインと、プレミアリーグで活躍する三笘の武器を惜しみなく伝授。“三笘先生”は「ナイス、ナイス!」「今日でドリブルをマスターしちゃおう」「今のはカットインかな」と子どもたちに適宜アドバイスを送った。こだわりが詰まったスキルトレーニングに子どもたちは真剣な表情で向き合い、メキメキと上達していった。

 実戦形式のミニゲームでは4チームに分かれて、5対5で対戦。この日、教わったドリブルを実践しながら各チームがゴールを目指す姿に三笘も目を細めた。ゴールを決めた際には各チームが考えたゴールパフォーマンスを披露した。その後は質問タイムやサイン会を実施。午前10時から午後2時まで、子どもたちにとって、至福の240分となった。

 ミニゲームで得点を決めた若松ましろさんはイベント後、憧れの三笘と離れるのが寂しくて号泣。「三笘選手に会うのが目標だったのでうれしかったです。いつも日本のために戦ってくれる三笘選手を見て、私も頑張ろうって思います。今日教わったことを大切にして、自分のドリブルをもっと磨いて武器にしたいと思いました」と最高の1日を振り返った。

 初のサッカー教室を終えた三笘は「こういうプロサッカー選手、テレビでいつも見ている選手をより身近に感じてもらって、自分がもっと上手くなりたいと思ってくれればうれしいです。常に憧れの存在ではありたいなと思いますし、日本を代表してプレーしているので、プレーで見せないといけないと思います」と振り返った。

 イベント中にはDF役を務めたアシスタントの子に「もっと付いていって」と“注文”をつける場面も。「このためにはるばる全国から来てもらっているので、この3時間、4時間をいいものにしないともったいないなと思ったので」とサッカー教室でも実戦を意識させた。

 育った川崎のイメージが強いが、実は生まれ故郷は大分。「祖父母の家や親戚の家があって、僕が小さい頃から帰る場所でした。小さい頃、いとこの影響や兄の影響でサッカーを始めたのはこっちなので、僕がサッカーを始めたということで、本当に原点かなと思います」。原点の地で子どもたちと“本気”で向き合った。

 最後に「目標や夢があると思いますけど、プロサッカー選手を目指す以上は、日本代表を目指してほしいなと思います。いまたくさん海外に選手が出て、日本サッカーが強くなっていると思うので、W杯優勝のためにみんなの力が必要だと思うので、育成年代から頑張ってほしいなと思います」と子どもたちにメッセージを送った三笘。未来の日本代表の誕生を誰よりも楽しみにしている。

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