サッカー以外に野球、バスケットボール、バレーボールでも劣勢

　森保一監督率いる日本代表は、9月の欧州遠征でドイツ代表を4-1、トルコ代表を4-2で下した。昨年のカタール・ワールドカップ（W杯）に続きドイツに2連勝を飾るなど、日本の戦いぶりに世界が注目するなか、韓国メディアはサッカーをはじめとした各競技における日本との格差拡大に警鐘を鳴らしている。

　日本は現地時間9月9日（日本時間10日）にヴォルフスブルクでカタール・ワールドカップ（W杯）で勝利（2-1）したドイツと再戦。MF伊東純也が幸先良く先制ゴールを奪取すると、一度は同点に追い付かれるも、FW上田綺世、FW浅野拓磨、MF田中碧に得点が生まれ、4-1で快勝を飾った。

　また、9月12日にはベルギーのヘンクへ移動してトルコ代表と対戦。MF伊藤敦樹の得点で先制すると、MF中村敬斗が2ゴール、途中出場のMF伊東純也もPKで追加点を奪い、4-2で勝利した。

　森保監督が続投した日本はカタールW杯後に4勝1分1敗なのに対し、ユルゲン・クリンスマン監督率いる韓国は6戦目でようやく初勝利を挙げるなど1勝3分2敗と、結果に差が出ている状況だ。

　韓国メディア「kukinews」は「ライバル関係は昔話…韓国と日本のスポーツギャップは天と地の差」と見出しを打ち、「韓国と日本の格差は広がり続けている。韓国はA代表、年代別代表で日本に5連敗中だ。そのうちパウロ・ベント監督時代、A代表が2度も0-3で完敗する屈辱を味わった」とフォーカスした。

　それと同時に、記事では「ただし、サッカーだけの話ではない」として、そのほかのスポーツ競技における日韓の格差にも触れている。

「野球ではすでにギャップが天と地の差だ。日本は今年3月、ワールドベースボールクラシック（WBC）決勝戦でアメリカを破って優勝した一方、韓国は予選ラウンドで敗退。日本には4-13で惨敗した。バスケットボールとバレーボールの格差はさらに大きい。バスケットボールは依然、『韓国が日本よりも上』という評価だったが、今はもう昔話に過ぎない。W杯において、日本は3勝2敗という期待以上の好成績で2024年のパリ五輪出場権を獲得した。韓国は新型コロナウイルスが流行していた当時、アジア予選に参加せず、W杯本大会の舞台に立つこともできなかった。

　バレーボールの格差が一番激しい。日本男子は国際大会ネーションズリーグで3位を記録し、過去最高の成績を残した。準決勝で世界最強ポーランドに敗れたが、3位決定戦で世界ランキング3位のイタリアを破り、堂々メダルを獲得した。一方、韓国男子は世界ランキングが低く、ネーションズリーグ参加資格も得られなかった。女子においてもバレーボールの格差は日に日に広がっている。 ネーションズリーグで昨年、今年と全敗する最悪の恥をかいた。一方、日本は予選ラウンドを7位で終え、決勝トーナメントに進出して力を証明した」

　記事では、「2010年代初頭まで韓日戦と呼ばれるほどの地位と位置にあったが、10年が経過した今、両国の格差はいつの間にか抑え切れないほど広がった」と締めており、埋められないギャップに頭を悩ませていた。