浦和に難敵…対戦相手が詳しい理由「5年間働いていた」 攻撃宣言「アタック、アタックだ」

クラブW杯のGL最終戦はモンテレイと激突
浦和レッズと米国で開催中のクラブ・ワールドカップ(W杯)グループリーグ最終戦で対戦するモンテレイ(メキシコ)のドメネク・トレント監督が、現地時間6月24日に試合前日会見を実施。勝利が必要な浦和戦に向け「明日はアタック、アタックだ」と、勝利のために攻撃的な姿勢を打ち出すことを宣言している。
ここまでE組は各チームが2試合を終え、インテル(イタリア)とリーベルプレート(アルゼンチン)が勝ち点4で並び、モンテレイが勝ち点2、浦和が勝ち点0となっている。このため、明日の試合後には3チームが勝ち点5で並ぶ可能性がある。今大会は、勝ち点が並んだ際には直接対決の結果が突破の比較で優先されるが、インテルとリーベルプレートの試合のスコア次第では、グループ全体の得失点差が比較される可能性もある。つまり、モンテレイには浦和に勝利した場合でも1位通過から3位敗退まで全ての可能性がある。
そのため、トレント監督は「明日はアタック、アタックだ。攻撃だけを考える。勝つのは大変だと選手にも言ったが、勝てなければグループを突破できない」として、「どうなるかは他のチームの成績にも懸かっている。私たちとしては、ルールもよく理解しているが、どうなるかは分からない。重要なのは勝つこと。他の会場に関わらず、とにかく私たちは勝たないといけない。たくさんゴールが入ればそれが一番いいですが、計算は複雑だ」と話した。
浦和についてトレント監督は「浦和レッズのことはよく理解しているし尊敬している。6試合ほど見たし、日本のリーグの試合も見させてもらった。非常に速くて強度がある。対策が必要になる。全く違った試合になるだろう。グループの最後の試合で勝たないといけない。インテル戦の浦和は92分で敗れたが、戦術があった。とてもいいチームです。ボールを奪いに行く、どのようなポジションでも速いチームです。我々も違ったプレーをしないといけません。勝利のためのプレーが必要ですが、簡単ではないでしょう」と話す。
そして「繰り返しになるが楽な試合にはならない。私たちのスタッフは、ヴィッセル神戸で5年間働いていた。どれだけ日本のサッカーが速くて激しいかよく知っている。日本代表もW杯でいい成績を残している。勝ったも同然と考えているなら大きな間違いだ」と、内部に日本を良く知るスタッフがいることも明かした。
世界的な名将ジョゼップ・グアルディオラ氏のアシスタントコーチとして、バルセロナやバイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティも渡り歩いてきたトレント監督。守備を固めたチームの攻略にはアイデアを持っているはずで、すでに敗退が決まって勝利を最後の意地で得たい浦和にとって難しいゲームになりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)