逸材19歳の復帰に監督も喜び「才能は我々に必要」 即ゴール演出…首位追撃へ「喜ばせられるように」

広島の中島洋太朗【写真:徳原隆元】
広島の中島洋太朗【写真:徳原隆元】

中島洋太朗が2か月半ぶりに復帰

 サンフレッチェ広島は6月22日、J1リーグ第21節で横浜FCと対戦し、FW木下康介の加入後初ゴールを含む2得点など4-0で快勝を収めた。左膝の負傷から待望の復帰を果たしたMF中島洋太朗が途中出場からファーストプレーでゴールを演出したなか、ミヒャエル・スキッベ監督は「帰ってきてくれて嬉しい。彼の才能は我々に必要」と19歳の帰還に満足感を示していた。

 敵地に乗り込んだ広島は風上に立った前半から猛攻を仕掛けた。前半17分に柏レイソルから移籍してきたFW木下康介がコーナーキックから加入後初ゴールを決めると、FW加藤陸次樹、MF新井直人が追加点を奪って一気に突き放した。

 そして後半29分、MF東俊希に代わって投入された中島が右足のアウトサイドでスルーパスを送ると、これに抜け出した木下がこの日2点目で試合を決めた。

 中島は今年4月に左膝外側半月板の手術を受けて戦線離脱。4月2日の第8節鹿島アントラーズ戦(1-0)以来、およそ2か月半ぶりの復帰戦でいきなり存在感を示した。

 試合後にはゴールを演出したパスの狙いは木下の左にいたFWジャーメイン良を狙ったものだったと正直に明かしていたが、スキッベ監督は復帰戦で堂々たるプレーを見せた19歳について「彼が帰ってきてくれたことはすごく嬉しく思います。彼の才能、持っているものというのは次の試合、そしてこれから何週間、何か月と我々のチームに必要になっていくもの。本当に嬉しいです」とクオリティーを称え、その重要性を強調していた。

 久しぶりの実戦でもボール扱いの感覚的には問題なかったと振り返った中島だが、「コンディションは上げていかないと。個人としては何もしてない」と話し、大歓声で迎えてくれたサポーターに向けては「プレーで喜ばせられるように」とコメントを残した。3試合ぶりの白星で3位へ浮上した広島に頼れるタレントが帰ってきた。

(石川 遼 / Ryo Ishikawa)

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