史上最多1万3828人…横断幕に「覚悟と進化を結果で示せ」 選手が抱いた危機感「やらなきゃ」

ロングスロー投げず、下田北斗のクロスから岡村大八がヘディングでゴール
FC町田ゼルビアは6月21日に行われたJ1リーグ第21節の鹿島アントラーズ戦に2-1で勝利した。町田GIONスタジアムでは最多となる1万3828人の観衆が訪れた試合で、Jリーグのホームゲーム通算100勝目を記録することとなった。
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試合が大きく動いたのは前半6分だった。GK谷晃生からのロングフィードを中盤でMF望月ヘンリー海輝が競り勝ち、こぼれ球をMF林幸多郎が回収して縦に仕掛けて、パスを受けたFW相馬勇紀が左足でボールをゴールに蹴り込んだ。
さらに試合を攻勢に進めた町田は前半33分、ロングスローを試みようとした林が中の状況を見て、近くへのスローインを選択。DF昌子源からパスを受けたMF下田北斗のクロスをDF岡村大八が「いやぁ、うまかったですね」と自画自賛するヘディングでゴールに沈めた。
町田といえば、ロングスローが代名詞になっているが、岡村も「自分たちの形じゃないクロスの形から、北斗くんが本当に良いボールを上げてくれたのでうまく当てられました。当てすぎず、うすくなりすぎず、うまくタイミング良く合わせられたと思います」と、元日本代表DF植田直通のマークを完璧に外して決めた追加点を振り返った。
ロングスローを投げるような素振りを見せて、近距離のボールを昌子に託した林は「ロングスローをしない場合のパターンも全員で共有しているので、うまくやれてよかったですね」と話し、「どっちも(ロングスローもショートスローも)持っているので、相手を見ながらやっていきたい」と、チームの武器となっているスローインをさらに脅威なものにしていきたいと語った。
試合前にはファン・サポーターがゴール裏から「後半戦 町田の覚悟と進化を結果で示せ」という横断幕を掲げていた。アップ時、入場時にこれを目にしていたという林は「勝たなきゃなと、『やらなきゃな』と思いました」とスイッチが入ったと言い、「ホームで勝てていなかったですし、サポーターの皆さんはホームで勝つことを願っていると思うので、きょうは勝てて良かったと思います」と、試合を総括した。昨季J1で旋風を起こした町田が、再びリーグを盛り上げるために自分たちの武器をさらに進化させて後半戦を戦っていく。



















