浦和と南米名門に感じた”大きな差”  海外記者が指摘…「どこでプレーしたいのか分からなかった」

浦和はリーベルプレートに1-3敗戦【写真:ロイター】
浦和はリーベルプレートに1-3敗戦【写真:ロイター】

浦和はリーベルプレートに1-3敗戦

 浦和レッズは米国開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)の初戦、現地時間6月17日のリーベルプレート(アルゼンチン)戦に1-3で敗れた。今大会の南米勢を取材するために訪れているというブラジル人のルイス・ジョルジュ・ロドリゲス記者は、浦和を「フィジカル的に強さのあるチームに見えた」と話し、1得点のFW松尾佑介を絶賛していた。

 浦和は前半12分、、リーベルで注目された右サイドのMFフランコ・マスタントゥオーノのサイドチェンジを受けたDFマルコス・アクーニャのピンポイントクロスをFWファクンド・コリーディオに合わせられ先制点を奪われてしまった。さらに後半3分には、DFマリウス・ホイブラーテンがヘディングでGK西川周作にバックパスをするところを読まれ、ドリウシに回り込まれて追加点を奪われてしまった。

 反撃を見せたい浦和は後半13分、MFサミュエル・グスタフソンが相手を引き付けてMF金子拓郎にパスを出すと、金子がアクーニャに倒されてPKを獲得。これを松尾がGKの逆を取って冷静に決めた。しかし、後半28分には左コーナーキックからMFマクシミリアーノ・メサにヘディングで決められて1-3と再び2点差にされて敗れた。

 ロドリゲス記者は「大きな差は経験だったと思う」と話し、「3点はいずれもセンターバックの問題だった。1つはホイブラーテンで、ダニーロ・ボザは2つに絡んでしまった。1点目はボザがクロスに被ってしまい、3点目は目の前に入られてしまっている。彼は僕がよく取材するバスコ・ダ・ガマでプレーしていた(2022年)選手だから、今日の姿を見るのは本当に心苦しかったよ」と、ボザが失点に関与したことを残念がっていた。

 攻撃陣については「金子はかなり走れる選手だと感じた。そして、24番の松尾は素晴らしかったと思う。松尾は左右、中央と幅広く動き回るうえに、かなり素早い」と、右サイドの金子と、左サイドに流れる機会も多くして突破を見せた1トップの松尾を絶賛した。

 一方で「今日の渡邊(凌磨)はあまり良く見えなかったし、マテウス・サヴィオは本当に良くなかったと思う。僕は彼がどのポジションでプレーしたいのか分からなかった。中盤の選手は相手の最終ラインの背後へもっと動くべきだと思う。リーベルプレートの選手はそのような動きを繰り返していたけど、同じようなプレーが必要だった」という意見を話していた。

 この後はボタフォゴ(ブラジル)とリーベルのそれぞれ2戦目が行われるロサンゼルスに移動するというロドリゲス記者だが「浦和はフィジカル的に強さのあるチームに見えた。きっとまだ良くなっていくから、次の2試合にチャンスはあると思う」と話していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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