監督も涙で「寂しいよ」 惜別の「759」…32歳ベテランの海外挑戦に反響「チャンス掴んで」

シンガポールへ移籍する風間宏矢(写真は2022年撮影)【写真:Getty Images】
シンガポールへ移籍する風間宏矢(写真は2022年撮影)【写真:Getty Images】

千葉MF風間宏矢がシンガポールへ移籍

 J2ジェフユナイテッド千葉は6月16日にMF風間宏矢がシンガポールのBGタンピネス・ローバーズFCへ移籍することを発表した。759文字の惜別コメントはクラブ内で重要な立ち位置にいたことが伝わってくるものだった。

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 風間は「トライしたかった国からのオファーに対して、シーズン半ばにもかかわらず、自分の海外移籍への意思を尊重し、移籍を承諾してくれた健仁さん、慶行さんに本当に感謝しています」と、鈴木健仁GMと小林慶行監督に対して感謝のコメントを述べた。

 そして3年半在籍した千葉での思い出を綴った。「チームメートは全員、しっかりとトレーニングをするし、特に自分と同世代のベテラン勢の立ち振る舞いやマインドは素晴らしいもので、この歳になって一緒にプレーできたことは、本当に自分の財産です」とに感謝の言葉を残した。

 小林監督とのやり取りは、風間にとっても印象的なものになったようだ。「最後に慶行さんから『風間宏矢の価値をしっかり示してくれてありがとう。でも寂しいよ。』と泣きながら言ってもらったときに、僕はこのチームに何かを残せたんじゃないかなと感じました。自分のできることは、やり切ったつもりです。何より、移籍してきたときからここまで、明らかにスタジアムの雰囲気が格段に良くなりました。それは、チームに期待している人が増えたから。そう感じさせたチームの一員として、たくさんの試合でプレーし、喜びを分かち合えたことを誇りに思います」と、17年ぶりのJ1昇格に向かう千葉の近年の変化について感じることを記している。

 2012年にドイツ3部VfLオスナブリュックから川崎フロンターレに加入して以来、Jリーグでプレーし続けた32歳は、「14年間、慣れ親しんだJリーグの舞台は最高な舞台であることと同時に、この慣れた環境ではない海外でプレーできるチャンスは、このタイミングがラストチャンスだと思います。このチャンスを、全力で楽しんできたいと思います。またいつか、フクアリで皆さんとお会いできたら嬉しいです。改めて、ジェフでプレーできて最高でした。ここからの更なる躍進を応援しています!WIN BY ALL!」と、自身の決意を述べるとともに、千葉の躍進を期待して挨拶を締めくくっている。

 この熱いメッセージにはSNS上でも大きな反響を呼び、「チャンス掴んで」「2度泣いた」「いい関係なんだろうな」「グッとくる」「もっといてほしかった」「いつか帰ってきて」「精一杯やってきて」など、風間の挑戦を後押しする声が多く寄せられていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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