レアル内定の17歳逸材が「5年前までテニス」…異色キャリアに海外注目「最高の選手の一人」

リーベル・プレートのフランコ・マスタントゥオーノ【写真:ロイター】
リーベル・プレートのフランコ・マスタントゥオーノ【写真:ロイター】

マスタントゥオーノの過去に注目

 現地時間6月14日に開幕したFIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)には世界中から注目に値する選手が出場する。そのうちの1人が、アルゼンチン1部リーベル・プレートに所属するMFフランコ・マスタントゥオーノだ。大会後にはスペイン1部レアル・マドリードへの移籍が決定しているアルゼンチンのホープが歩んだ異色のキャリアをスペイン紙「アス」が伝えている。

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 レアル・マドリードは6月13日、8月14日で18歳となるマスタントゥオーノの加入を発表した。その誕生日から2031年6月30日までレアルとの6年契約を結ぶことが発表された逸材は、今月6日には北中米ワールドカップ(W杯)南米予選でアルゼンチン代表に初招集され、チリ戦に17歳295日でデビューした。この記録はFWディエゴ・マラドーナや、FWリオネル・メッシらを生んだ同国における公式戦最年少デビューだという。

 アルゼンチンのサッカー界の期待を背負う存在となったマスタントゥオーノだが、5年前までは別の競技で将来を嘱望されていた。サッカーと並行してプレーしていたテニスでも、アルゼンチン屈指の実力者だったという。マスタントゥオーノは9歳の時にもリーベル・プレートからのオファーを受けていたが、両親がこれを断ってテニスを続けさせたという。しかし、2年後に二度目のオファーを受けてリーベル・プレートに加入した。

 この時までにテニスでは、シングルスで世界ランク3位になったこともある元テニス選手のギリェルモ・コリア氏の指導を受けており、コリア氏は「彼は国内で最高のテニス選手の一人だった」と評するほどで、サッカーと同じくらいにテニスでも実力があったと語っている。

 記事では、アルゼンチンではメッシのスクールに通っていたことや、フランス1部パリ・サンジェルマンとの契約交渉が、あとはサインするだけという局面まで進展していたことを伝えたが、幼少期から抱いていたレアル・マドリードへの憧れが、それらを覆しての加入に至った要因だと報じている。

 マスタントゥオーノにとっては、今回のクラブW杯がリーベル・プレートの選手としてプレーする最後の機会になる。その初戦は日本時間18日早朝の浦和レッズ戦。この試合を見る予定のサッカーファンは、スポーツ万能な若き逸材のプレーにも注目してほしい。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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