日本代表で結果も…ベンチに「悔しさは持っていた」 パリ世代から刺激「大きかった」

柏の細谷真大【写真:Getty Images】
柏の細谷真大【写真:Getty Images】

今季5点目の細谷真大「そこ(日本代表)で一つ取れたのは大きかった」

 日本代表で結果を出したストライカーが、所属クラブに戻っても意地のゴールを決めた。日本代表が6-0と大勝した北中米ワールドカップ最終予選のインドネシア戦で、ゴールラッシュを締めくくる6点目を挙げた柏レイソルのFW細谷真大は、6月15日のJ1リーグ第20節の東京ヴェルディ戦でベンチスタートとなった。

「今日もスタメンでくるかなと思っていたのですがベンチだったので、その悔しさは持っていた」と話す細谷がピッチに送り出されたのは、2点リードで迎えた後半16分だった。気温28.8度、湿度88%という熱いピッチで消耗した選手も多くなったなか、個の高い能力を見せて前線で攻撃を引っ張り、後半アディショナルタイムには先制点を挙げたMF久保藤次郎からのパスを受け、右足でゴールネットを揺らした。

「ヘディングシュートを1本外していたので、次のチャンスが来たら決めようと思っていたし、藤次郎くんからイメージのあった良いボールが来たので、うまく流し込めたかなと思います」と、ゴールを振り返った細谷は、「そこ(日本代表)で一つ取れたのは大きかったですし、この試合にも自信を持って臨めたと思います。一戦目でパリ世代が多く出場していたので、良い刺激をもらってできました」と、代表活動で挙げたゴールの影響も口にした。

 7月にはJリーグ勢が中心になることが濃厚なE-1選手権も開催される。その大会にも選ばれることが期待される細谷だが「ここで結果を出し続ければ見える道だと思いますし、入らなくちゃいけないと思っているので、そこを一つ自分の大会にして、またその先に続くA代表に向けて良い準備ができればいいのかなと思います」と、意気込んだ。

 この日の勝利で柏は2位に浮上。細谷も自身のゴール数を5とした。日本代表の招集を確実することに加え、そこで長時間の出場機会を得るためにも、より多くのゴールを挙げて森保一監督にアピールしたいところ。自身が思い描く未来を実現するためにも、柏のタイトル争いのためにも、重要な局面を迎えている。

(河合 拓 / Taku Kawai)

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